研究課題/領域番号 |
13610442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
木村 和男 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (10004079)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | イギリス帝国 / 英領コモンウェルス / 植民地会議 / ハドソン湾会社 / 毛皮交易 / オレゴン条約 / 世界システム / 帝国主義 / 大英帝國 / イギリス帝國 / コモンウェルス / ドミニオン |
研究概要 |
本研究においては英領コモンウェルス成立への歴史的道筋をたどるため、(1)イギリス帝国への重要な濫觴となったハドソン湾における毛皮帝国の形成、(2)1931年のウェストミンスター憲章への具体的経緯の解明とにつながる植民地=帝国会議の発展、の二つに焦点を絞った。 第一点についてはHudson's Bay Record Society及びChamplain Societyから刊行されているハドソン湾会社と毛皮交易関係の史料の収集、読解に努め、概説書として山川出版社から『カヌーとビーヴァーの帝国-カナダの毛皮交易』を刊行した。北米大陸におけるイギリス、フランス、ロシア、スペイン、アメリカなどの諸列強が帝国的版図の拡大をめざしたプロセスを明らかにし、同時に他の植民地とは顕著な相違を見せた先住民=白人関係の展開を描き、カナダの毛皮帝国に関する日本で初めての書物となっている。 第二点の英領コモンウェルスを導いた植民地=帝国会議については、英国議会史料British Parliamentary Papersや植民地省文書Colonial Office Papersの収集、読解に努めた。具体的な成果の刊行にはなお時間を要するとはいえ、その一部は近刊の『講座イギリス帝国の20世紀』に収められることとなっている。研究代表者は同講座第二巻の編者として「総説・世紀転換期のイギリス帝国」と「植民地=帝国会議の発展-コモンウェルス再編への萌芽」の、二本の論文を執筆している。
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