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古代ギリシア民主政における説得と合意の文化史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610449
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 西洋史
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

鈴木 広和 (2002-2003)  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80273738)

橋場 弦 (2001)  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10212135)

研究分担者 橋場 弦  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10212135)
鈴木 広和  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80273738)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードギリシア / 民主政 / アテナイ / ハンガリー / バルカン / 説得 / 賄賂 / 贈与 / 議会 / 身分制
研究概要

本研究プロジェクトは、ヨーロッパの伝統文化において、人々がどのような合意形成の文化を生み出し、そして超越的権威に頼らずに、対等な関係で人が人をどのように説得し行動に向かわせたかを、主として古代ギリシア民主政を対象として、比較史的観点も交えながら、探究してきた。
まず研究代表者(鈴木)は、古代ギリシアと文化的連続性のつよいバルカン・東欧地域の伝統社会において、政治的合意がどのような社会的価値観の下に成立したのかを、中世ハンガリー国家の成立を舞台として追究した。とりわけ、15世紀後半にハンガリーでの王権強化に成功したと言われるマーチャーシュ王のイメージが、近代を経て今日に至るまでどのように変容したのかを探究した。そして国民統合のための象徴機能をマーチャーシュ王のイメージが果たしてきたことを明らかにした。
次に研究分担者(橋場)は、古代ギリシア民主政における説得と合意形成の社会心理的メカニズムを、主に古典期(前5-4世紀)を中心に探究した。古来ギリシア人にとって、説得(ペイト)とは多様な要因を含む概念であり、そこには言語ないし論理のみならず、非言語的方法による説得も重要な位置を占めていた。当然その中には贈与ないし賄賂による説得も含まれており、伝統的にギリシア人のこの種の贈与による説得を断罪する価値観は希薄であった。しかしながら、やがて前5世紀末以降、民主政の発展とともに、その贈与による説得が言葉による説得に取って代わられてゆくプロセスを、賄賂をめぐる言説の分析を通じて明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 鈴木 広和: "中世ハンガリー貴族の「異邦人嫌い」についての一考察"えくす・おりえんて. 7. 77-96 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木広和: "ルネサンス期ハンガリー王国の宮廷"宮廷と広場(高山・池上編)(刀水書房). 89-105 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋場 弦: "隠されたコード:アテナイ民主政史研究の視点から"創文. 461. 38-41 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木 広和: "ハンガリーを知るための47章(1-3章)(羽場久み子編)"明石書店. 348 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋場 弦(訳): "P.カートリッジ『古代ギリシア人:自己と他者の肖像』"白水社. 307 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUZUKI, Hirokazu: "The Nobility's Xenophobia in the Medieval Kingdom of Hungary"EX ORIENTE (Osaka University of foreign Studies). 7. 77-96 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUZUKI, Hirokazu: "The King's Court of Hungaiy in the Renaissance Period"H. Takayama, S.Ikegami, eds., Courts and Squares in Europe (Tosui Press,Tokyo). 89-105 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUZUKI, Hirokazu: "47 Chapters on Hungarian Studies"K.Haba, ed.,(Akashi Press, Tokyo). 461. 38-41 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HASHIIBA, Yuzuru: "A Hidden Code: Athenian Democracy Reconsidered"SOBUN (Sobunsha Press, Tokyo). 461. 38-41 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Paul Cartledge, The Greeks: "A Portrait of Self and Others (Oxford UP 1993)"Hakusuisha Press, Tokyo. 307 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋場 弦: "隠されたコード:アテナイ民主政史研究の視点から"創文. 461. 38-41 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 広和: "中世ハンガリー貴族の「異邦人嫌い」についての一考察"Ex Oriente. vol.7. 77-96 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 広和(高山・池上編): "ルネサンス期ハンガリー王国の宮廷 (『宮廷と広場』)"刀水書房. (89-105)341 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 橋場 弦(訳者): "P.カートリッジ『古代ギリシア人:自己と他者の肖像』"白水社. 307 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 羽場 久み子(編): "『ハンガリーを知るための47章』(鈴木広和担当1〜3章)"明石書店(2002年3月出版予定)(未定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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