配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
本研究は,日本語諸方言のうち,大規模な都市化のために伝統的方言が消滅に瀕している,東京と大阪の中心部(旧市街)を対象とし,これまでに収録された録音・文字化資料の整備を行うこともに,現在残っている最も古い層の東京方言・大阪方言の談話を多角的に収録して,大都市の失われる伝統的方言を包括的に記録・記述することを目的とした。 主な研究成果は次の通りである。 1.東京都台東区および,大阪府内において,高年層話者による会話(自由会話および,場面を設定した会話)の収録を行った。 2.未公刊,または,電子化未整備の録音・文字化資料の文字化テキストの入力作業を進めた。電子化に際しては,音声の表記法,方言と共通語訳の提示方法,単純で検索しやすいデータベースの構造等について検討し,一定の方針を立てて行った。 3.蓄積された録音文字化資料の電子化データを用いて,方言における文法形式(副助詞,受身,仮定表現,原因理由表現)の形態と意味用法の整理を行い,論文等として公表した。 4.文字化テキストのデータベース化の方法の解説と,電子化テキストを用いた研究例を中心に,研究成果報告書をまとめた。
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