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建部綾足伝記の作成

研究課題

研究課題/領域番号 13610498
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国文学
研究機関東京大学

研究代表者

長島 弘明  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00138182)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード建部綾足 / 伝記 / 文人 / 片歌 / 国学 / 読本 / 漢画
研究概要

3年間にわたる研究の最終年として以下の知見を得、また建部綾足の伝記を、「建部綾足略年譜(未定稿)」にまとめた。
1.建部綾足の絵画における業績を調査した。綾足は早い時期に画譜を刊行したことで知られるが、その中で最初の作である『寒葉斎画譜』について、従来は初版本の残存例が少なく、原態が不明であったのを、新たに複数の在外初版本を確認し、ほぼ原態を把握できた。また『建氏画苑』『漢画指南』についても、諸版の整理ができた。
2.綾足が晩年に力を注いだ『万葉集』研究については、たとえば『詞草小苑』は、真淵の『冠辞考』や長流の『枕詞燭明抄』の影響があるが、この書の執筆・編集で綾足が意を用いたのは、枕詞の語源を新たに探ることよりも、むしろ擬古文を制作する時の手引きとなることであり、研究書であると同時に、実用書的な色合いが濃いことを指摘した。
3.綾足には、『歌文要語』、『はし書ぶり』、『後篇はしがきぶり』など、和語(古語)集あるいは和文用例集の編著が多い。これは、歌文の創作を国学研究と不可分とする、綾足の国学観に基づいたものであることを指摘し、それが『西山物語』『本朝水滸伝』などの読本制作にもつながっていることを指摘した。またそれらの和語集あるいは和文用例集の編集・刊行が、文章(和文)研究史における先駆的な試みであることを明らかにした。
4.素輪(前橋)・雲郎(富岡)等を中心とする上毛の門人との接触を再検討し、宝暦13年からの綾足の片歌唱道に関して、信濃の門人連とともに上毛の門人連の存在が、片歌理論形成の重要なモメントとなっていることを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長島 弘明(清登典子と共編): "改訂版 近世の日本文学"放送大学教育振興会. 263 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NAGASHIMA Hiroaki: "Kaitei-ban kinsei no nihon-bungaku"Hoso-daigaku kyoiku shinko-kai. 263 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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