研究課題/領域番号 |
13610519
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
雲英 末雄 早稲田大学, 文学部, 教授 (70046572)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 絵俳書 / 多色摺絵俳書 / 俳諧一枚摺 / 蕪村 / 小林永濯 / 寸長 / 柳坡 / 巣兆 / 月明文庫 / 柳波女 / 李喬 / 畔李 / 李州 / 寸長『歳旦帳』(宝暦5年) / 歳旦(さいたん) / 蕪村(ぶそん) / 蕪村摺物「大黒天」図 / 小林永濯(こばやしえいたく) / たまひろひ(絵俳書) / 安永三年蕪村春興帖 / 蕪村画大黒天像 / 買山(ばいざん) / 巣兆(そうちょう) / あをたづら(絵俳書) |
研究概要 |
1.出版物3点を刊行した。 (1)平成13年度では、報告者のホームページに入力していた俳諧一枚摺のデータベース49点を冊子化し刊行した。書名は「俳諧一枚摺の世界」で、和文・英文併記。内容は俳諧一枚摺の概略・変遷などの解説を付し、カラー図版2ページ、本文49点すべて図版で載せ、解題を加えた。ホームページと併せ、一般の人々、また英文併記は国際的にも役立つものと確信する。 (2)平成14年度では、ぺりかん社刊『江戸文学』25で「特集、多色摺の歴史と俳諧一枚摺」の監修者となり、全216ページの編集を行い、「多色摺の歴史と俳諧一枚摺をめぐって」と「歳旦帳・絵俳書・多色摺絵俳書」の2篇の論文を執筆した。後者では、とくに絵俳書・多色摺絵俳書の歴史的な展開を具体的に図版を示して述べた。この特集では俳諧一枚摺を江戸文学の中に位置づけ、俳諧と絵画の学際的な研究の必要性を強調した。 (3)平成15年度では、石川県立図書館に収蔵された「月明文庫」(歳月明旧蔵)の俳書約3千点の整理と目録化を行なった。この文庫には貴重な絵俳書が多く、また金沢地方の俳書一枚摺も入っている。 2.絵俳書・俳諧一枚摺の資料収集 主要なものを示せば、絵俳書では(1)寸長『宝暦五年歳旦帳』(1755年)、(2)柳坡『煮酒』(1794年)、(3)巣兆『あをたづら』(1812年)があり、俳諧一枚摺では、(4)蕪村大黒天図(1783年)、(5)買山関係44点(1764〜1800)などがある。いずれも貴重な資料である。 3.論文執筆・講演 「蕪村の大黒天」「小林永濯の俳諧一枚摺」他論文を発表。また、研究課題で講演を2度行なった。 4.図書・文庫での資料閲覧 各地の図書館・文庫の資料を閲覧。金沢市前田土佐守家資料館などで成果を得た。 以上が研究成果の概要である。
|