• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

大惣旧蔵本を中心とする歌舞伎台帳の書誌的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610528
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国文学
研究機関日本女子大学 (2004)
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所 (2001-2003)

研究代表者

児玉 竜一  日本女子大学, 文学部, 助教授 (10277783)

研究期間 (年度) 2001 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歌舞伎台帳 / 貸本屋 / 大惣 / 歌舞伎 / 台本
研究概要

本研究は、現存する近世期の歌舞伎台帳の性格を大きく二分する、貸本屋系統の台帳と、劇壇内部の上演の台帳との比較をおこなうための基礎的な研究をめざした。
前者の代表としては、名古屋の大手貸本屋・大野屋惣八(大惣)に代表される貸本屋の歌舞伎台帳が挙げられ、従来の歌舞伎台帳研究を代表する『歌舞伎台帳集成』にも多く翻刻の底本として取り上げられてきた。しかし、そこでは台帳の性格については、おおむねが「貸本用の筆写」とされることが多く、詳細に言及されることはなかった。本研究では、台帳の筆跡を通して旧蔵者に注目することで、劇壇内部に所蔵された上演用の歌舞伎台帳が、貸本屋へと流れていった可能性を、複数の事例から示すことを得た。さらに歌舞伎台帳の性格を論じる基礎データとして、従来の歌舞伎台帳翻刻叢書の総覧を作成した。なかでも「七五三」と署名のある台帳群については、京都大学所蔵本の詳細な書誌事項と筆跡の追求から、旧蔵者の特定への可能性を示唆しうるが、完全に特定するためには基礎データの収集に留まった。さらに「七五三」署名台帳の旧蔵者を特定する資料をも見いだしており、これらを総合することにより、現存する歌舞伎台帳の性格について、大きな認識の変化をもたらすことができる見通しである。
本研究の成果としては、上記の過程で、上演年代に関する記載のない台帳について、同系統と思われる台帳群との比較を通して、その成立年代をおおまかながら類推することができたことを副次的成果と考える。この過程で、歌舞伎・人形浄瑠璃の代表的作品である「仮名手本忠臣蔵」の現存最古と目される台帳を発掘することを得た。

報告書

(5件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 「読む芸能」の拡がり--近世以降2005

    • 著者名/発表者名
      児玉竜一
    • 雑誌名

      楽劇学 12

      ページ: 106-111

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Note on the reading performance.2005

    • 著者名/発表者名
      Ryuichi KODAMA
    • 雑誌名

      Gakugekigaku 12

      ページ: 106-111

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 「読む芸能」の拡がり--近世以降2005

    • 著者名/発表者名
      児玉 竜一
    • 雑誌名

      楽劇学 12号

      ページ: 106-111

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 演博蔵歌舞伎台帳「けいせい筑紫琴夫」小考2004

    • 著者名/発表者名
      児玉竜一
    • 雑誌名

      「朝顔日記」の演劇史的研究(「朝顔日記」の会編)

      ページ: 66-77

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Note on Kabuki text Keiseitukusinotumagoto2004

    • 著者名/発表者名
      Ryuichi KODAMA
    • 雑誌名

      The research on Asagaonikki(Owned by Waseda Univ.)

      ページ: 66-77

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 児玉竜一: "演博蔵歌舞伎台帳『けいせい筑紫』小考"文部科学省学術フロンティア事業「アジア地域文化に関する共同研究」報告書『「朝顔日記」の演劇史的研究』. 66-77 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi