研究課題/領域番号 |
13610541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
遠藤 光暁 青山学院大学, 経済学部, 教授 (30176804)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 中国語音韻史 / 元代 / 『中原音韻』 / 『中州楽府音韻類編』 / 『中州音韻』 / 『聚分韻略』 / 『蒙古字韻』 / 『全元曲』 / 中原音韻 / 中州楽府音韻類編 / 中州音韻 / 聚分韻略 / 蒙古字韻 / 全元曲 / 『聚分音韻』 |
研究概要 |
本研究では元代のさまざまな音韻資料の再検討を行った。まず、『中原音韻』や『中州楽府音韻類編』といった元代音研究の根本資料となる本国資料をユニコードでデータベース化し、その成書過程を研究した。その結果、以前得られた結論を更に前進させる知見が得られた。即ち、『中原音韻』は『中州楽府音韻類編』を底本として増補したものであり、そしてその『中州楽府部顎編』は『広韻』の常用宇を順次摘出したものであることが既に分かっていたが、『中原音韻』の増補過程においてもやはり『広韻』が使用されたことが明らかになった。またこの研究の過程で、『中原音韻』の版本の検討も行い、現存最古の元版である杏雨書屋本も参照し、更に新たな明本も収集することを得た。この新発見の明本には他本にはない音声描写が各韻部ごとに付されており、殊に興味深いものである。ほか、『蒙古字韻』を始めとするパスパ字資料に対しては既に多くの系統的研究が行われており、それらを総合して本研究に組み込むべく作業を行った。また、『至元訳語』も蒙漢対音資料として貴重なものであり、研究を進めた。ほか、ペルシャ資料・日本資料のデータベース化も進めたがまだ完全には完了していない。『全元曲』の押韻資料も組み込むべく基礎的研究を行った。これらの研究の結果、元代の諸音韻資料の様相がより一層明らかになり、それらを集大成するための基礎作業が進行した。
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