研究課題/領域番号 |
13610563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉浦 正利 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (80216308)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | コーパス / 英作文 / データベース / 学習者 / 例文 / コロケーション / 英語教 / 英語学 / 定形表現 / 第二言語習得 / 定型表現 / 第二言語取得 |
研究概要 |
本研究では、英語学習者の使用する英語表現の持つ「不自然さ」の原因を探ることを目的とし、学習者のみが使用する共起表現と母語話者のみが使用する共起表現の比較、および、学習者のみが使用する共起表現に母語である日本語が影響しているかどうかを調査した。 今回の研究では、学習者文・母語話者文・日本語対訳の3層からなるパラレルコーパスを構築した。 本研究の結果、数量的には、タイプとして共起表現の使用は、母語話者の方が学習者よりも約1.2倍多く使用することがあきらかになった。 また、学習者に固有の共起表現、母語話者に固有の共起表現、学習者と母語話者に共通する共起表現、及び、日本語対訳における日本語の共起表現のリストを作成し、比較分析を行なった。実際の使用例に基づいて比較分析をすることで、より正確な質的分析が出来ることを実証した。こうした質的分析により、学習者の使用する英語表現のうちどのような表現が不自然であるのか、また、それはどうしてかということを、包括的に研究する方法を確立できた。 今回確立した手法により、学習者固有の表現や、学習者が使わないがゆえに母語話者固有と分類される表現を、体系的に調査することが可能になった。今後は、自動化できる点をできるだけ自動化することで、さらに研究を効率的に行なえるようになるであろう。こうした研究により、これまで個別の研究者の経験と勘に頼っていた学習者の中間言語の分析を体系的かつ包括的に行なえるようになるであろう。
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