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ステファヌ・マラルメと同時代のジャーナリズムとの関係についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 仏語・仏文学
研究機関早稲田大学

研究代表者

川瀬 武夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (80177691)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードマラルメ / ジャーナリズム / 偶然性 / アンケート / 象徴主義 / パリ
研究概要

1.マラルメと同時代のジャーナリズムとの関係におけるアンケート回答の位置づけ:マラルメのテクストのうちで従来周縁的なものとされてきたアンケート回答の意義を確認したうえで、この種の短いテクストの独特の性格を、一方ではインタヴューとの対比で、他方では詩作品や本格的な論説文との対比で明確に規定した。
2.マラルメのアンケート回答のテクスト研究:マラルメのアンケート回答のテクストについては、そのプレオリジナルの蒐集に鋭意つとめてきたが、ゴードン・ミランやベルトラン・マルシャルによる最新の刊本によって、その底本の確定にかんしては、残念ながら、もはや新たな寄与の余地がないことが明らかになった。ただ、アンケート回答というテクストの固有な性格である「間テクスト性」をよりいっそう浮き彫りにするという重要な作業はまだ残されているので、現在、その存在が判明している30余篇のテクストのひとつひとつについて、追加すべき情報や二次的データを補足していった。
3.<偶然性>の問題:マラルメのアンケート回答は1880年代後半以降、つまり詩人の<後期>に集中している。この時期の彼の文筆活動の全体をあらためて概観してみると、他に時評の連載、講演、インタヴュー、さらにいわゆる「折りふしの詩句」の制作といった、これまでに見られなかったジャンルにおいて活発な営為があったことが分かる。マラルメは<絶対>をめざして生涯<偶然性>と戦いつづけた詩人とされてきたが、ここには<偶然性>との新たな対処の仕方、すなわち<偶然性>との和解とでも呼ぶべき事態が起きているように推測される。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 川瀬 武夫: "《苦悩》について-マラルメ初期詩篇註解(1)"早稲田大学大学院文学研究科紀要. 47-2. 3-15 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 川瀬 武夫: "墓掘り人夫としての詩人-マラルメ初期詩篇註解(2)"Etudes francaises 早稲田フランス語フランス文学論集. 10. 122-140 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 川瀬 武夫: "ボヌフォワと詩人たち"同時代. 3-14. 60-67 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeo KAWASE: "On 《Angoisse》-exegetic studies of the early poems of Stephane Mallarme (1)."Bulletin of the Graduate Division of Literature of Waseda University. n^0 47, II. 3-15 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeo KAWASE: "The Poet as gravedigger-exegetic studies of the early poems of Stephane Mallarme (2)."Etudes francaises. n^0 10. 122-140 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeo KAWASE: "Bonnefoy and the poets."Contemporary times. III-14. 60-67 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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