研究課題/領域番号 |
13610692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
牧野 陽子 成城大学, 経済学部, 教授 (70165687)
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研究分担者 |
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30171135)
HUGHES George 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 客員教授 (10281700)
平川 祐弘 大手前大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80012368)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 助教授 (30230874)
井上 健 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 教授 (30121867)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | クレオール / 日本 / 近代化 / 西洋 / ラフカディオ・ハーン / ポストコロニアリズム / マルティニーク / ハーン / 台湾 |
研究概要 |
平成13年度はまず研究分担の確認の上、9月に牧野、平川、菅原が外務省主催の欧州青年日本研修プログラム日本文化講演会でそれぞれ「外国人と神道のイメージ」、「グローバル化とクレオール化」、「外国人の描く日本のイメージ」との題で講演した。続いて9月13日にヨーテボリ大学(スエーデン)での日本研究集会で平川、菅原が、9月19日に駿台アイルランド国際学校(アイルランド)での講演会で牧野が各々同内容の研究発表を行った。また10月に、牧野、平川、ヒューズ、劉が共著者となった論文集、Lafcadio Hearn in International Perspectivesを刊行した。 14年度は、まず4月2日に台湾大学主催シンポジウム「ポストコロニアリズム:台湾と日本」で牧野、平川、菅原、井上、劉がそれぞれ、林芙美子の『浮雲』、小泉八雲と西川満の民話、日本近代詩におけるモダニズム、佐藤春夫の台湾経験、小泉八雲と近代中国について研究発表を行った。発表内容の中国語訳版に同年秋に陳明姿編『後殖民主義-台湾輿日本』(台湾大学)にまとめられ、日本語版も今年夏に刊行される。次に、5月2日と3日に、フランス・マルティニークでのサンピエール市主催国際シンポジウム「エグゾートの軌跡」で牧野、平川、ヒューズがそれぞれハーンとクレオールについて、"Image of the Creole mother in the works of Hearn","Les contes fantastiques de Hearn","La crise, la maladie, l'ecriture : Hearn et Martinique"との題で研究発表を行った。その内容は、マルティニークでフランス語で今年刊行される予定である。 二年間の研究を通じて、シンポジウムには毎回大きな反響があり、「クレオール化」という現象が特定の地域に限られるものではなく、むしろ近代から現代にいたる中での普遍的な問題を浮上させるものであること、日本の近代化の諸相もクレオール化という面で捉えると新たな視野が開けてくることが明らかになったのに有意義であった。今年の夏の国際比較文学会では今回の共同研究者が中心となって、この問題をより多角的に検証するパネルが予定されている。
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