研究課題/領域番号 |
13620081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 進 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40009840)
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研究分担者 |
安井 宏樹 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 日本学術振興会特別研究員
五百旗頭 薫 東京都立大学, 法学部, 助教授 (40282537)
中山 洋平 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (90242065)
伊藤 武 東京大学, 社会科学研究所, 助手 (70302784)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | グローバリゼーション / EU / 地域主義 / 西欧諸国 / ドイツ / イギリス / フランス / イタリア |
研究概要 |
2年間にわたる研究成果は以下の通りである。 (1)まず2001年9月イギリスにおいて開催した、日英若手研究者のためのワークショップと、日英研究者による国際会議があげられる。国際会議のテーマは、《National, Regional, and Global Transition : A Common Agenda for Anglo-Japanese Relations in the Twenty-first Century》であり、会議の主催者として高橋が、若手研究者として五百旗頭が、また事務局として安井が参加した。この会議においてグローバリゼーションが1つのテーマとなり、グローバリゼーションに関する見解の相違を知ることができた。会議の内容は添付のプロシーディングスの通りである。 (2)しかしその直後の2001年9月11日に同時多発テロが発生し、グローバリゼーションの研究が大きく揺らぐこととなった。このため研究は、グローバリゼーションに関する理論の現状をもう一度再検討することを迫られた。この成果の一つが、高橋進、「岐路に立つヨーロッパ:グローバリゼーションとポスト9・11」(『神奈川大学評論43』、2002年11月)であり、再検討の結果は、高橋進が準備している著書の一部として活用する予定である。 西欧主要国に研究としては、中山洋平は、2002年春のフランス大統領選挙及び下院選挙の分析を行った。この選挙は、2002年9月のドイツの連邦議会選挙と同様、具体的な選挙争点の背後に、グローバリゼーションに対してどのような政治経済体制上の選択を行うのかという問題を抱えており、その方向を知る上で興味深い選挙であった。加えて安井宏樹は、ドイツの社会民主党(SPD)が、党綱領の改定に取り組んでおり、その中心テーマの一つがグローバリゼーションであるため、それを担当しているSPD党幹部会附属基本価値委員会の中間報告の翻訳を行ない、それを公表した。またグローバリゼーションへの対応を考える時、リーダーシップの問題が確実に存在するが、五百旗頭薫は、近代日本のリーダーシップの祖型を摘出すべく、韓国での国際会議で報告を行なった。また伊藤武は、グローバリゼーションを歴史学がどのように捉えるのかという問題を提起し、論文を公表した。
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