研究課題/領域番号 |
13630044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
根本 敏則 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (90156167)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 情報通信技術 / ロジティクス / 物流 / 環境政策 / インターネット / IT / ITS / 外部不経済の内部化 / EDI / ロジスティクス / 環境 / 外部不経済 |
研究概要 |
情報通信白書等でも指摘されているように、近年、情報通信技術を活用した新たな商取引形態が登場してきている。これらは所得の増加、雇用機会の増加、消費者の満足度の増加というメリットをもたらす反面、消費者への小口直送など輸送に負荷のかかる取引形態となるため、道路交通には混雑、大気汚染などのデメリットをもたらす可能性がある。しかし一方で、情報通信技術をロジスティクス高度化に活用することによって、貨物、車両、運転手の効率的管理が可能となる。たとえば、トラックの積載率が向上できれば、必要な車両数は減るわけで混雑緩和が期待できる。 本研究は、上記のような問題意識の下で、情報通信技術がロジスティクスに及ぼす影響の分析、評価を行うことを目的としている。分析枠組みの構築にあっては関連する文献サーベイを行った。また、理論的整理を踏まえ仮説を導出したほか、実態調査によりその検証を試みた。さらに最終年度にはとりまとめを行った。 理論的整理からはサプライチェーン・マネジメントを行う上での、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)の役割、両者の相乗効果に関する仮説が導かれた。特に変化の激しい市場環境化(需給変化、輸出入手続き変化、環境制約変化など)では3PL事業者の情報通信技術を活用したノウハウが優位性を発揮すると考えられる。 実態調査からは物流事業者が3PL事業者としてサプライチェーンの一部を担当する上で、情報通信技術を活用して輸出、在庫管理形態の転換等を提案し、環境への負荷も減じたロジスティクスシステムを構築していることが明らかとなった。さらに、物流事業者以外にも商社等がそれぞれの特徴(商取引のノウハウ、商取引相手のリスクに関する知識)を生かして3PL事業者として参入してきていることが明らかとなった。なお、ロジスティクスの高度化には、交通情報、道路情報の提供、デジタル道路地図の整備、各種手続きの電子化、窓口共通化など、行政が情報基盤を整える重要性も明らかにした。
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