研究概要 |
本報告書は平成13年度から平成16年度までに実施した,「外国為替ディーラーの雇用形態が為替レートのボラティリティに与える影響に関する研究」に関する研究成果を報告するものである。 本研究は個別の外国為替ディーラーの取引行動に着目し、それが為替レートのボラティリティにどのような影響を与えるのか中心に,雇用形態との関連について考察したものである。 第1論文「高頻度円ドルレートを用いた為替レートと情報、ボラティリティに関する分析」は市場への情報流入と為替レートのボラティリティの関係を考察したものである。第2論文「為替レートのボラティリティ,曜日効果,市場効果」は曜日効果や市場効果,サプライズ(経済指標の公表値と事前の予測値の差)のボラティリティへの影響を考察したものである。第3論文「情報変数と為替レートのボラティリティ」は外国為替市場への情報の流入と為替レートのボラティリティの関係を検証したものである。 第4論文「労働の供給と需要」は労働の考え方や年功賃金,ティーム生産などについて整理したものである。題5論文「章集団的労使紛争の継続性と中断」は雇用と賃金に関する労使間の交渉の意味について論じた物である。題6論文「代理人としての労働組合と組合員」ではプリンシパルとエージェントの枠組みで労働組合の代理人としての役割を考察した物である。題7論文「報酬交渉の諸問題」は交渉の形態が賃金や労働時間にどのような影響を与えるのかを考察したものである。
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