研究概要 |
この研究は,"第4世代経営情報システム開発方法論の実用化に関する研究"と称し,研究代表者が永年行ってきた問題解決型の経営情報システム開発方法論を,実用化を目指してまとめようとしたものである。この方法論は,問題解決型のシステム構築に対して,一般システム論のシステム概念を基礎にし,記述言語として初歩的集合論の言葉を使ってモデル化を行い,そのモデルをやはり研究代表者のグループが開発しているextProlog(extended Prolog)で実装するものである。すなわちモデル構築と実装が一体となっている方法論である。この方法論は特にEUD(end user development)を強調している。 この研究では,次のことを目指した。 1.extPrologのユーザマニュアルを作成すること。 2.方法論を多数の問題に適用し、それを発展させ、またそれの有効性を示すこと。 3.GUI(graphical user interface)構築の方法を決定すること。 以上の目的に対して,次の成果が得られた。 1.この報告書が示すように,ユーザ向けのマニュアルが作られた。特にSDP(system defined predicate)の整理が行われた。 2.方法論を多数の問題に適用することで方法論の理解が深まった。その結果は研究発表に示すとおりである。また色々の問題に適用できることも確認できた。この報告書で其の一半を示してある。 3.EUDでは、GUI構築の方法を設定することは重要である。結果としてGUI構築の方法は、extPrologをKylixと結びつける方式で実現された。この報告書の中に1例をしめしてある。
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