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グローバル・ベンチャーの事業創造と持続的競争優位性構築

研究課題

研究課題/領域番号 13630151
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経営学
研究機関日本大学

研究代表者

高井 透  日本大学, 商学部, 教授 (60255247)

研究分担者 神田 良  明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードボーン・グローバル / 戦略 / 持続的競争優位性 / イノベーション / 多国籍企業 / ベンチャー企業 / グローバル戦略 / 中堅企業 / 組織能力 / コア・コンピタンス / グローバル化 / 企業家 / ネットワーク / ボーングローバル / 資源 / ネツトワーク / 提携 / グローバル / ハイテクベンチャー / 競争
研究概要

我々は知識ネットワークをマネジメントする上での3つの組織能力が必要なことを見いだした。第一の能力は、関係焦点化能力である。多様なネットワークを張り巡らしても、それが本当に自社の強みとどう連動しているかということを常に考えなくてはならない。つまり、多様な関係が構築されてくると、どの関係がもっとも自社の強みにシナジー効果をもたらしているのか。また、どの関係が、強みの変革のトリガーになる可能性を持っているのかということを見きわめる、関係の焦点化能力が要求されてくるであろう。
ネットワーク関係は、決して固定化するものではなく、いままでは自社の強みを強化する関係であったものが、周辺的関係になることもありうる。どの関係が本当に自社の強みを強化する関係なのかを、定期的にモニタリングすることで関係を柔軟に変えていくという、関係性組み替え能力が要求されるのである。これが、要求される第二の能力である。
要求される第三の能力は、互恵性構築能力である。関係を柔軟に組み替えるためには、パートナー間に敵対的な関係を持ってはならない。そのため、例えば、ネットワーク関係を通じて一方の企業が競争優位性を強化し、他方の企業が競争優位を減じるという非対称的関係を構築しては、関係の組み替えは困難になる。また実際に、パートナーの間に互恵関係を構築し、信頼関係を創り出さなければ、新しい知識を創造するうえでの密度の高い情報のインタラクションは不可能である。
今日のように競争、市場環境がダイナミックに変化する環境では、単一企業の持つ経営資源で環境適応することがきわめて困難な時代になってきている。そのため、他の企業との関係をマネジメントする組織能力の育成は、重要な競争優位性の源泉になってきているのである。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 高井 透: "成熟産業にイノベーションの風を吹き込む"ダイヤモンド・セールス・マネジャー. 6月. 10-16 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高井 透: "日本企業のグローバル知識共有と子会社マネジメント"桜美林大学産業研究所. 111-1 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高井 透: "企業の勝ち残る条件"ダイヤモンド社. 203 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Takai: "The wind of the innovation is blown in to the maturity industry"Diamond sales manager. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Takai: "Global knowledge sharing and subsidiary company management of Japanese enterprise"The Institute for Industrial Research of Obirin University. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Takai: "The Technology of Winning Company"Diamond. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高井 透: "成熟分野にイノベーションI"ダイヤモンド・セールス・マネジャー. 6月号. 10-13 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高井 透: ダイヤモンド・セールス・マネジャー. 7月号. 2-6 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高井 透: "知識統合の戦略的有効性と課題"経営行動研究年報. 110-115 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高井 透: "企業の勝ち残る技術"ダイヤモンド社. 230 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高井 透: "組織間学習と合弁企業の組織能力"組織科学. 35号. 44-62 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 高井 透: "外部資源の戦略的活用に活路を見いだす"ダイヤモンドセールスマネジャー. 12月号. 2-8 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 神田 良: "グローバルな視点で日本文化を発信する:源吉兆庵グループ"製菓製パン. 2号. 129-132 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 高井 透: "企業の勝ち残る技術"ダイヤモンド社. 180 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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