• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多様体上のベクトル束の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13640026
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代数学
研究機関広島大学

研究代表者

隅広 秀康  広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60068129)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード射影空間上のベクトル束 / Hartshorne予想 / ヒルベルトスキーム / 行列式多様体 / フロベニウス写像 / ベクトル束の分解定理 / 射影空聞上のベクトル束 / 小平の消滅定理 / Frobenius写像 / Cartierの同型定理 / 射影空間 / ベクトル束の分解問題 / 消滅定理
研究概要

射影空間P^n(n【greater than or equal】4)上の階数2のベクトル束の線束への分解問題を研究し、以下の結果を得た。
1)コホモロジーによる分解定理。P^nのHilbert schemeの行列式多様体における構造を解析し、次の分解定理を得た。定理:EをP^n(n【greater than or equal】4)上の階数2のベクトル束、PをP^nの4次元または5次元の線形部分空間、E^^-=E|PをEのPへの制限とする。このとき、Eが線束に分解するためには、H^1(P, End(E^^-))=0であることが必要十分である。従って、この分解定理により標数零の体上の分解問題は正標数の体上の分解問題に帰着されることが示された。
2)正標数の体上の行列式多様体の構造の研究。標数零の体上では、小平消滅定理、Hodge分解等が成立することにより、行列式多様体の構造を比較的容易に研究できるが、正標数の体上ではこれらは成立しない。正標数の体上成立する次の2つの定理を証明した。定理:Xを正標数の代数的閉体上の非特異射影多様体、LをX上の正豊富線束とする。このとき、次の不等式が成立する:dim H^1(X, L^<-1>)【less than or equal】dim H^1(O_x)。定理:XをEに付随する行列式多様体とすると、H^1(X, O_X)=H^0(X,Ω^1_X)=0。
3)位相的に自明なベクトル束の分解定理(n=4)。Eのチャーン数がc_1=α+β,c_2=α・β(α,β∈Z)と表せるとき、Eを位相的に自明なベクトル束という。定理:α【greater than or equal】(-1√<4β-3/2>)βならば、位相的に自明なベクトル束は線束の直和である。従って、1【less than or equal】β【less than or equal】3ならば、位相的に自明なベクトル束は線束の直和である。
4)Frobenius写像による分解定理(n=4)。体kの標数をp>0とし、Fを次数q=p^n(n∈Z)のFobenius写像とする。定理:c^2_1-4c_2>0とする。このとき、(a)E|XはBogomolovの意味で非安定である。(b)dim Aut(F^*(E|X))=dim H^0(X, qC)。ただし、C=(2a-c_1)H, HはP^4の超平面因子のXへの制限である。(c)Eが線束に分解するためには、dim H^1(X, End(F^*(E|X))【less than or equal】O(q^1)であることが必要十分である。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Sumihiro: "A splitting theorem for rank two vector bundles on projective spaces in positive characteristic"Hiroshima Mathematical Journal. 31・1. 51-57 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi