研究課題/領域番号 |
13640281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松柳 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70025451)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 超変形核 / 高スピン状態 / 不安定核 / 集団運動 / 変形共存 / 非軸対称変形 / Wobbling motion / Hartree-Fock法 / シェル構造 / Skyrme相互作用 / Hartree-Fock-Bogoluibov法 / エキゾチック変形 / Hartree-Fock-Bogoliubov法 |
研究概要 |
●Symmetry-unrestricted cranked SHF法を用いて、^<40>Ca周辺のN=Z核および中性子過剰Sulfurアイソトープにおいて超変形バンドやハイパー変形バンドがどのように系統的に現れるか、理論的予測を与えた。更に、selfconsistent RPA計算を遂行し、これらの超変形状態の上に、極めて集団性の高いsoft octupole vibrationが励起されることを示唆した。 ●Symmetry-unrestricted SHFB法を用いて、A=60-80領域のN=Z陽子過剰核における変形共存とエキゾチック変形の可能性を系統的に調べ、^<68>Seにおけるtriangular変形状態、^<80>Zrにおけるtetrahedral変形状態の存在を示唆した。 ●Adiabatic SCC (Selfconsistent Collective Coordinate) Methodを^<68>Seや^<72>Kr周辺の原子核におけるoblate変形とprolate変形の共存現象に適用した。Oblate変形とprolate変形に対応する(Hartree-Fock-Bogoliubov平均場の)異なる平衡点をつなぐcollective pathをselfconsistentに決定し、このような大振幅集団運動を記述する集団ハミルトニアンを微視的に導出することに成功した。 ●「回転座標系シェルモデル+準粒子RPA」に基づいて、最近発見された(軸対称性を破った超変形核での新しい3次元回転モードである)Wobbling Modeの微視的性質を分析し、高速回転による準粒子の角運動量整列がこのモードの出現に本質的な役割を果たしていることを示した。 ●3次元spheroidal cavityにおける周期軌道の分岐を取り扱うことが可能な新しいトレース公式を開発し、超変形シェル構造の形成機構を明らかにした。
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