研究課題/領域番号 |
13640288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀧田 正人 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (20202161)
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研究分担者 |
羽澄 昌史 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (20263197)
原 隆宣 大阪大学, 理学研究科, 助手 (70283827)
大西 宗博 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (10260514)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | スーパー神岡実験 / 上向きミューオン / 大気ニュートリノ / 南天 / AGN / 点源 |
研究概要 |
北半球にあるスーパー神岡実験はニュートリノ起源の上向き突き抜けミューオンの天球座標上での分布を測定することにより、世界最高の感度で南天のニュートリノ点源(星など)を探索することができる。特に、最近話題となっている活動銀河核AGN(Active Galactic Nuclei)から期待されるミューオンニュートリノを観測することが可能である。 本年度は、1996年から2001年までの5年間蓄積されたスーパー神岡実験のデータを解析して得られた約2000事例のニュートリノ起源の上向き突き抜けミューオンを解析して、天源からきているか否かを探索した。まず、データと比較するために活動銀河核起源の上向き突き抜けミューオンのモンテカルロシミュレーションと解析計算を行った。さらに、解析に必要なソフトウェアの開発を随時行った。特にミューオンの方向の自動解析プログラムの改良を行った。1600日程度の有効データ取得時間中に観測される予定の大気ニュートリノ起源の上向きミューオン事例は2000事例程度であり、これらの赤道座標上での頻度分布を調べることにより、大気ニュートリノによるバックグランドに対して、南天の点源からきている上向きミューオン事例に超過が見られるかどうかを検定したところ、残念ながら統計的に有為な超過は観測されなかった。大気ニュートリノによる雑音を差し引かない場合、活動銀河核等点源からのニュートリノ起源上向きミューオンフラックスの上限値はおよそ10^<-14>/cm^2/s/であり、世界最高の上限値を得た。
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