研究課題/領域番号 |
13640292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池田 伸夫 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70193208)
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研究分担者 |
的場 優 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60037827)
森信 俊平 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (50016078)
相良 建至 (相良 健至) 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (00128026)
若林 源一郎 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (90311852)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 天体核反応 / 放射性捕獲反応 / 移行反応 / クーロン障壁 / 質量分離器 / シリコン半導体検出器 / ヘリウム燃焼 / 直接反応過程 |
研究概要 |
九州大学理学部タンデム加速器施設において新たに開発された、逆運動学的条件で世界最高のバックグラウンド除去能力を有するべく設計された反跳核質量分離器の特徴を活かし、天体核反応率導出において最も信頼性の高いプローブの一つと期待されるクーロン障壁以下での重イオン誘起移行反応を応用した新しい天体核反応の実験的研究手法を確立することが本研究の目標である。特に直接測定による天体核反応率導出が著しく困難とされるアルファ粒子捕獲反応に本手法を応用することにより、星の進化過程に関する新たな知見が得られることが大いに期待される。 具体的には、移行反応により0°に放出される反応生成粒子を測定し、重心系における0°及び180°での微分断面積を実験的に求める手法を開発する。その実現には、ビーム粒子及びビームに起因するバックグラウンド粒子の除去が最も重要な課題となる。本研究期間において、加速器及び検出器系にかかわる開発を進め、本手法の応用に十分なバックグラウンド除去能率を達成するに至った。加速器においては、窓無し気体ストリッパー及びビームパルス化装置の開発を行い、バックグラウンド除去に必要不可欠であるビームエミッタンスの優れたパルスビームの取り出しに成功した。また検出器系では、質量分離器の性能試験研究及び焦点面検出器として使用するシリコン半導体検出器の低エネルギー軽重イオンに対する応答に関する実験的研究を実施し、バックグラウンド除去能力の向上を実現した。これら開発により、いよいよ本格的にクーロン障壁以下での移行反応を利用した天体核反応率導出の有用性を確認する実験を実施する段階に至った。
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