研究課題/領域番号 |
13640299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 二松学舎大学 |
研究代表者 |
岩崎 愛一 二松学舎大学, 国際政治経済学部, 教授 (90203356)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ガンマー線バースト / 超高エネルギー宇宙線 / クォーク物質 / カラー強磁性 / 量子ホール効果 / Savvidy Vacuum / 超エネルギー宇宙線 / アルファー粒子 / ボーズ凝縮 / 中性子星 / 渦糸 / 暗黒物質 / アクシオン |
研究概要 |
ガンマー線バーストと超高エネルギー宇宙線の発生機構として、宇宙暗黒物質の候補であるアクシオン星と中性子星との衝突を研究した。その結果、ガンマー線バーストのもつ10の52乗エルグという莫大なエネルギーが発生しうること、さらに、ガンマー線バーストの発生頻度が、その機構で、ほぼ説明できることを示した。また、超高エネルギー宇宙線に関しても、その10の21エレクトロンボルトというエネルギー、さらには、その発生頻度もこの発生機構で説明できることが分かった。その時仮定した中性子星の銀河内での数、また、アクシオンの多くが星となっていること等、いくつかの問題点があるが、今後の課題である。 この発生機構に関連して派生した問題として中性子星内部の構造がある。特に中心部での物質の構造として、核物質をより密にしたクォーク物質の性質の解明をおこなった。その結果、従来考えられてきたカラー超伝導相にクォーク物質はあるのではなく、中性子星内部ではクォーク物質はカラー強磁性相になっていることを明らかにした。そのカラー強磁性相は、この研究ではじめて明らかにされた非可換ゲージ理論のもつ側面である。かつて、Savvidy真空として知られていたグルーオンの自発磁化のある状態があった。ただ、その状態は不安定性であることが知られていた。その不安定性の増大は自発磁化の揺らぎをもたらし、その結果として、クォークの閉じ込めが実現するとの予想もあった。しかし、この研究では、不安定性の増大の結果、グルーオンの量子ホール状態が生まれ、自発磁化のある状態は安定化することを明らかにした。
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