研究分担者 |
中山 信太郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70116846)
秋宗 秀俊 甲南大学, 理工学部, 助教授 (60319829)
宇都宮 弘章 甲南大学, 理工学部, 教授 (00241167)
豊川 弘之 産業技術総合研究所, 光技術研究部門, 研究員
大垣 英明 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助教授 (10335226)
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研究概要 |
1.産業技術総合研究所における逆コンプトンガンマ線を用いる光核反応測定用の中性子大型検出器を設計・製作した。この検出器の検出効率を^<252>Cfソースにより較正した。その結果、5-30MeVの中性子に対し34%の検出効率が得られ、この値はシミュレーション結果と良く一致した。この検出効率は光核反応測定に必要な値を充分越えている。光核反応測定は加速器のトラブルのため延期されていたが、加速器復旧により今後、光核反応の測定を行う。 2.大阪大学核物理研究センターのリングサイクロトロンを用い、A=6,7核のクラスター構造を調べるために^<6,7>Li(^7Li,^7Be)反応、^<6,7>Li(^3He,t)反応、およびLi(^3He,α)反応を行った。その結果明らかになった事は (1)^6He,^6Be核の励起エネルギー18MeVにそれぞれ、t+t、および^3He+^3Heとの分子状構造を発見した。さらに、^6Li核の励起エネルギー21MeVにt+^3He分子状構造を発見した。これらはいずれも3P状態で荷電類似状態と考えられる。 (2)^<6,7>He核で中山等によって発見された核内αクラスターの励起状態が^<6,7>Be核で見出された。これらすべての励起エネルギーは荷電類似関係に有る。 (3)^6Be核で励起エネルギー5MeVにスピン反転双極子状態が見出された。これは6Heで中山達によって見出されたソフトダイポール共鳴に対応する。
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