研究課題/領域番号 |
13640309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2004) 高エネルギー加速器研究機構 (2001-2003) |
研究代表者 |
岡田 安弘 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 素粒子 / 超対称性 / B ファクトリー / フレーバー物理 / ミュー粒子 / レプトンフレーバー / CP対称性 / ヒッグス粒子 / バリオン数生成 / 電弱相転移 / Bファクトリー / レプトンフレーバーの破れ / 大統一理論 / シーソー模型 / フレーバー / CPの破れ / ミューオン / ニュートリノ |
研究概要 |
1.超対称模型におけるBの物理 B中間子崩壊でCPの破れやフレーバーチェンジグニュートラルカレント過程を調べることは、標準模型以外の粒子や相互作用の効果を間接的に探る有力な方法である。この研究では、大統一理論やフレーバー対称性を持った超対称模型においてB中間子崩壊で測ることができる様々な物理量を計算し、これらの観測量を組み合わせることによってどのように超対称性の破れ決まり方が違った模型を区別することができるかを明らかにした。また、荷電ヒッグス粒子の効果を探る上で重要になるタウ粒子を含むB中間子崩壊に対する超対称粒子の量子補正を計算した。これらの結果をKEKおよびSLACを中心に行われている将来のSuper B Factory計画の物理的意義の検討に役立てた。 2.レプトンフレーバーの破れの現象論 フレーバーの物理により標準模型を超える効果を探る有力な別の方法として世代別のレプトン数の保存の破れを探ることがあげられる。ここでは、タウ粒子のレプトンフレーバーの破れの過程、および原子核中のミュー粒子電子転換の過程の現象論を一般的な枠組みで展開した。また、超対称シーソー模型でレプトンフレーバーの破れの過程を計算し、特別なパラメーター領域ではミュー粒子電子転換ほかの過程に比べて重要になることを指摘した。 3.ヒッグス粒子の物理 ヒッグス粒子の物理はこれからの素粒子物理の中心的な課題になると考えられる。ここでは特に、将来の電子陽電子リニアコライダー実験でヒッグス場のポテンシャル効果が測定された場合新しい物理の探索や電弱相転移に於けるバリオン数生成のシナリオにどのような影響を与えるかについて、ヒッグス2重項を二つ含む模型や超対称模型の例で明らかにした。
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