研究課題/領域番号 |
13640389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小田垣 孝 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (90214147)
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研究分担者 |
松井 淳 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (10274424)
吉森 明 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (90260588)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ガラス転移 / モードカップリング理論 / エネルギーランドスケープ / 比熱のスケーリング / 二原子分子過冷却液体 / 分子動力学シミュレーション / トラッピング拡散模型 / Johari-Goldstein過程 / 協調緩和領域 / アダム・ギブズ理論 / ランドスケープ / 比熱 / アニールド平均 / クエンチド平均 / 秩序変数 |
研究概要 |
1.2次元ソフトスフェアの過冷却状態のインタラクテイブMDシミュレーションにより、協調緩和領域の存在を世界で初めて視覚的に示した。 2.エネルギーランドスケープで記述できる非平衡系の比熱を求める理論的枠組みを用いて、モデルランドスケープをもつガラス形成物質の比熱の温度依存性を様々な冷却過程について求めた。ガラス転移点で観測される比熱の異常がアニールド平均からクエンチド平均への転移であることを示した。 3.アニールド平均からクエンチド平均への転移を定量的に表す秩序変数を導入し、その有効性を示した。 4.エネルギーランドスケープのベイスン間のジャンプ率がトラッピング拡散模型と同じべき分布に従う系について、比熱の温度依存性を求め、ガラス転移点における比熱の変化が実験で見られる変化と定性的に一致することを示した。 5.種々のモデル二原子分子の過冷却状態の分子動力学シミュレーションにより、Johari-Goldstein過程と高振動ウイングが、分子内振動と回転運動および並進運動の相関によって現れることを示した。 6.振動数領域における非ガウス性パラメーターを導入し,そのガラス転移点付近における振舞いを明らかにした.また、緩和時間の波数依存性から、遅い緩和の均一描像と不均一描像を判定する方法を考案した.
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