研究課題/領域番号 |
13640406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
酒井 康弘 東邦大学, 理学部, 助教授 (90235127)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 解離イオン化 / 電子衝突 / エネルギー損失分光法 / 一般化振動子強度 / 並進運動エネルギー分布 / 同時測定 / 超励起状態 / 光学的禁制遷移 / 解離性イオン化 / 禁制遷移 / 同時測定法 / タイムラグ飛行時間法 |
研究概要 |
標記の実験のために、散乱電子用および入射電子用の擬似半球型エネルギー分析器の設計と製作を行い、それらは特注品として購入(申請設備)し、現有設備であった飛行時間型質量分析器に取り付けた。同時測定システムの構築と共に、電子のエネルギー分析器を稼動し、一酸化炭素(NO)の最低励起状態3sσの振動準位v'=0-3について、運動量移行の大きさK^2=0から0.8(衝突エネルギー500eV、散乱角2.2-8.6deg)の範囲で一般化振動子強度を求めた。なお、この実験には、比較のため電気通信大学のレーザー新世代研究センターにある電子分光器も用いられた。 また、飛行時間型質量分析器を用いて、簡単な分子の解離性イオン化の実験(同時測定ではない)も、行い、メタンの結果について論文にまとめる(裏面参照)とともに、いくつかの簡単な分子の実験結果と共に、2件の招待講演を行った。 同時測定実験については、飛行時間型質量分析器を使う限り、低エネルギー電子を用いる場合、電子ビームのパルス化が不可欠になってしまい、散乱電子の信号数が非常に少ない。このため、イオン分析装置を、飛行時間型質量分析器から分析管を用いた四重極型質量分析器(申請設備)に変更した。このために真空槽等に若干の改良も加えた。四重極型質量分析器を使用する場合、多くのイオンを1回の測定で検出できる飛行時間型と異なり、同時測定では検出するイオンを選択する必要がある。このことが同時測定信号数の減少につながり、実験は未だ同時測定に至っておらず、それぞれ単独で運転中である。しかしながら、分析管の導入により近い将来同時計測信号を得ることができると考えている。
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