研究課題/領域番号 |
13640429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
野木 義史 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (90280536)
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研究分担者 |
石川 尚人 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (30202964)
船木 實 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (10132713)
福田 洋一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30133854)
本吉 洋一 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90211606)
白石 和行 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90132711)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ゴンドワナ / 大陸分裂 / テクトニクス / 海洋底拡大 / ホットスポット / 地磁気 / 重力 / 地質 |
研究概要 |
大陸の分裂機構とその原動力の解明は、地球科学の大きな問題のひとつである。インド洋に面した南極大陸縁辺海域は、超大陸のフラグメンテーションのメカニズムとそれに伴う海洋底の発展史を検証できる格好のフィールドである。これまでに、ゴンドワナ大陸復元のモデルは国内外で数多く提案されているが、南インド洋の観測が不十分であるため白亜紀以前の大陸分裂過程は未知の部分が多く残されている。本研究課題では、特に白亜紀以前のゴンドワナ大陸の分裂過程に焦点をしぼり、インド洋のゴンドワナ大陸の復元および詳細な大陸分裂過程を明らかにする事を目的とした。本研究課題で得られた結果を以下に示す。 新たな衛星高度計データ解析方法による構造検出と地磁気異常の結果から、コンラッドライズとグンネラス・リッジ間で白亜紀に活動を停止した海嶺と考えられる構造物を検出した。これを元に大陸分裂過程の復元を行った。その結果、コンラッドライズ南のリニアメントは、初期ゴンドワナ分裂に関係した構造物であると結論した。また、コンラッドライズの一部が、初期分裂時のプルーム活動に関与している可能性を示した。 東エンダビー海盆の構造物の走向を類推した結果、南ケルゲレン海台の西側では、V型の形の構造物が多く存在し、これらが、ケルゲレン・ホットスポットと当時の海嶺系との相互作用によって形成された構造物であると結論した。しかしながら、南ケルゲレン海台の西側でも、東経60度付近より西では、V型の形の構造物は見られなくなり、ほぼNW-SE走向の構造物が卓越する。この海域の海洋底が、ケルゲレン・ホットスポットの影響を受けなかったと考えられる。また、エラン・バンクの北側が、初期分裂時に形成された海洋底である可能性が高い事がわかった。 本研究課題で得られたこれらの結果は、今後のゴンドワナ復元に関して、新たな制約を与えるものである。
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