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放射光と高圧発生装置及びCCDカメラを併用した超高圧下でのオリビンの流動則の決定

研究課題

研究課題/領域番号 13640480
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関広島大学

研究代表者

安東 淳一  広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50291480)

研究分担者 井上 徹  愛媛大学, 地球ダイナミクス研究センター, 助教授 (00291500)
舟越 賢一  高輝度光科学研究センター, 利用促進部, 研究員 (30344394)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードマントルのレオロジー / オリビン / 圧力効果 / 塑性変形特性 / 放射光 / 高圧発生装置 / CCDカメラシステム / マルチアンビル型高圧発生装置 / CCDカメラ / その場観察 / 高圧鉱物物性
研究概要

マントルの流動特性を理解する為には,マントルを構成している鉱物のレオロジー特性(塑性変形特性)を変形実験によって理解する必要がある。特に,圧力の効果の解明は,非常に大きな圧力場であるマントルの流動特性の解明の最もさし迫った重要な問題点となっている。しかし,これまで変形実験に用いられてきた装置では,発生できる圧力の限界(約2GPa)の為に,この問題を解決する事ができない。そこで,本研究では,上部マントルに相当する圧力領域での鉱物のレオロジー特性を明らかにする事を目的とし,マルチアンビル型高圧発生装置と放射光及びCCDカメラシステムを併用した全く新しい変形実験技術の開発を行った。
実験はSPring-8のBL04B1ビームラインに設置されているマルチアンビル型高圧発生装置(SPEED-1500)とCCDカメラシステムを用いて行った。本実験の原理は,高圧力容器中の高圧・高温・差応力状態にある試料の全景(歪状態)を,強力なX線を用いたラジオグラフィ法によって観察する事にある。49回におよぶ実験の末に,新しい変形実験技術を確立させた。この方法を用いると,約7GPaまでの圧力領域で,マントル構成鉱物の変形実験を行う事ができ,そのレオロジー特性をメカニカルデーター(流動則)として表現する事が可能である。この圧力は,従来の変形実験装置で発生できる圧力の約3倍に相当する。
開発した変形実験技術を用いて,上部マントルの最も主要な鉱物であるオリビンの変形実験を行った。その結果,圧力の増大に伴って,変形機構図中で示されている変形メカニズムのうち,転位すべり領域が,より低応力側,すなわち,転位クリープが卓越する領域に拡大する可能性がある事が分かった。この結果は,上部マントルではオリビンは転位クリープによって変形が進行しているというこれまでの考えとは異なり,上部マントルのある部分では,転位すべりによって変形が進行している可能性を示唆する重要な発見である。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Ando, J.: "Striped iron zoning of olivine induced by dislocation creep in deformed peridotites"Nature. 414. 893-895 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Higo, Y.: "Effect of water on the spinel-postspinel transformation in Mg_2SiO_4"Geophysical Research Letters. 28. 3505-3508 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 舟越 賢一: "マルチアンビルを用いた高温高圧実験"岩石鉱物科学. 30. 102-103 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ando, J.: "Striped iron zoning of olivine induced by dislocation creep in deformed peridotites"Nature. 414. 893-895 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Higo, Y.: "Effect of water on the spinel-postspinel transformation in Mg_2SiO_4"Geophysical Research Letters. 28. 3505-3508 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Funakoshi, K.: "High-pressure and high-temperature experiments using multi-anvil apparatus"Japanese Magazine of Mineralogical and Petrological Science. 30. 102-103 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ando, J.: "Striped iron zoning of olivine induced by dislocation creep in deformed peridotites"Nature. 414. 893-895 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 舟越 賢一: "マルチアンビルを用いた高温高圧実験 -最近の成果-"岩石鉱物科学. 30・2. 102-103 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Higo, Y.: "Effect of water on the spinel-postspinel transformation in Mg_2SiO_4"Geophysical Research Letters. 28. 3505-3508 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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