研究課題/領域番号 |
13640483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
新城 竜一 琉球大学, 理学部, 助教授 (30244289)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 九州 / カルデラ / 沖縄トラフ / 西フィリピン海盆 / 鉛同位体比 / 岩石 / フィリピン海プレート / バイモーダル / 岩石学 / 地球化学 / Pb同位体比 / マントル / 火山岩 |
研究概要 |
1.南九州のテクトニクスと第四紀火成活動の特徴である大規模カルデラ形成に関わる珪長質マグマの成因を解明するため、代表的なカルデラ火山の1つである鬼界カルデラの地質調査と岩石化学組成分析を行った。珪長質マグマの同位体比は玄武岩と同じであり、その成因はそこ付けされた玄武岩質地殻の再溶融によると結論される。 2.南九州の火成活動との比較を行うため、研究課題と類似したテクトニック・セッティングにある、南琉球弧-沖縄トラフにおける海底調査に参加し、マグマの成因について検討した。東経123度付近を境としてその東西で化学組成に系統的な違いが認められ、トラフの発達段階の違いと関連していることが示唆される。 3.中北部九州の島弧横断方向に沿って火山岩を採取し、岩石の広域化学組成変化を明らかにし、その成因、特にマントルウェッジの化学組成の特徴について検討した。背弧側では海洋島玄武岩類似のマントルが、火山フロントではMORB的マントルがマグマ生成に関与していることが判明した。 4.マントルウェッジの化学トレーサーとして有効である、火山岩中の鉛同位体比を高精度で分析するための技術の改良を行い、ダブル・スパイク法による高精度測定を確立した。またそれを実際の岩石に適応し、多数の良質のデータを得た。 5.本地域の沈み込み帯の全体像を把握するため、九州〜琉球弧にかけて沈み込んでいるフィリピン海プレート(特に西フィリピン海盆)の形成の解明のため、潜水艇を用いた海底調査に参加し海底地形調査と岩石採取、および化学分析を行った。西フィリピン海盆の東西では、地形および岩石組成に明瞭な違いが認められ、西部の岩石はプルーム活動の影響が強い。
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