研究課題/領域番号 |
13640542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
持田 邦夫 学習院大学, 理学部, 教授 (20118772)
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研究分担者 |
南条 真佐人 学習院大学, 理学部, 助手 (50302352)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ゲルミルボレート / アート錯体 / X-線結晶構造 / 触媒反応 / X-線構造解析 / ゲルマニウム / ホウ素 / X線結晶構造 / 水溶性 / 反応特異性 |
研究概要 |
反応性に富むゲルミル陰イオン(対カチオンはリチウム)とトリフェニルホウ素を反応させ、対応するゲルミルボレートを合成した。化合物の同定はスペクトル的手法を用いて行い、最終的にはX-線結晶構造解析装置で行った。得られた構造はポリマーであったが、メタノール中では二量体構造に変化した。 合成したゲルミルボレートは水、アルコールなどのプロトン性溶媒中でも安定で、取り扱い安い化学種である。また、基質に特異な反応を行う。 白金、パラジウム錯体存在下、アセチレン類と反応する。アセチレンはゲルマニウム-ホウ素結合へ挿入し、ビニルゲルマンを好収率、高選択で生成する。有機ハロゲン化物と反応し、ゲルミル置換生成物をヨウ素>臭素>塩素の順で得る事ができる。酸ハロゲン化物とも容易に反応し、対応するゲルミルケトンを定量的に生成する。エノンとも反応し、β-ゲルミルケトンを生成する。炭素-炭素不飽和結合やカルボニル基とは反応しない。
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