研究課題/領域番号 |
13640572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田島 裕之 東京大学, 物性研究所, 助教授 (60207032)
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研究分担者 |
花咲 徳亮 東京大学, 物性研究所, 助手 (70292761)
山本 貴 東京大学, 物性研究所, 学術振興会特別研究員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 分子性伝導体 / 有機伝導体 / 有機薄膜 / 有機発光素子 / 生体発光ダイオード / 分子素子 / 分子性結晶 / FET |
研究概要 |
本研究は、分子性結晶の微細加工を行い、それにより新規な電子物性を発現させることを目的として、スタートした。この研究の背景には、アメリカのグループによる、中性有機分子性結晶を用いた、FET作成およびゲート電圧制御による一連の超伝導の発見がある(Nature,406,702(2000)等)。この方針に沿って、単結晶試料にアルミナ(およびフッ化リチウム薄膜等)絶縁体薄膜の作成、ゲート電極の作成を行ったが、絶縁体薄膜でのもれ電流が予想以上に大きく実験が難航した。さらにそれに付け加えて、その後の課査で、Nature等に掲載された一連の報告が、捏造であると事実上認定されるという事態に至った。 そこで、単結晶の研究をいったん断念して、有機薄膜を用いた研究に方針を転換した。その結果、可溶性フタロシアニン分子を用いた光スイッチング素子の作成、生体物質(cytochrome c、ミオグロビン)を用いた発光ダイオードの作成および物性測定、等の成果を得た。特に後者の成果は、生体物質を用いて、発光デバイスを作成したということにとどまらずに、生体機能と電子物性との境界を探る新規な研究分野の開拓につながると考えている。またそれ以外の研究としては、[Fe(Pc)(CN)_2]塩に関する巨大負磁気抵抗の研究、電荷分離に関する研究を行った。
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