研究課題/領域番号 |
13640603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
梅谷 重夫 京都大学, 化学研究所, 助教授 (80160315)
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研究分担者 |
小倉 薫 宇部高等工業専門学校, 助教授 (10249849)
鶴房 繁和 朝日大学, 歯学部, 教授 (20121329)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 分子設計 / クラウンエーテル / 分子認識 / 分離 / 選択性 / 溶媒抽出 / 金属イオン / 協同効果 / アシルピラゾロン / アルカリ金属 / アルカリ土類金属 / 希土類金属 / 遷移金属 |
研究概要 |
1)キレート抽出系では金属錯体への中性配位子の付加により著しい分配の増大が見られ、この現象は協同効果としてよく知られている。キレート抽出試薬としてアシルピラゾロンを用いて、種々の単座および多座中性配位子の協同効果が系統的に研究されてきた。本研究では、金属イオンの協同抽出における新しい展開を目指して、ホスフィンオキサイド、ピリジンを配位部位とし立体構造を規制された多座中性配位子を新たに開発し、アルカリ土類金属イオン、希土類金属イオンの抽出を通して中性配位子の立体構造が協同効果に及ぼす影響を検討した。 2)中性大環状配位子であるクラウンエーテル類は、親水性の空孔に金属イオンを取り込むことによって金属イオンと錯形成する。クラウン錯体の安定度はクラウンエーテルが持つ空孔径と金属イオンの直径の適合性に依存するため、クラウンエーテル類はキレート配位子と異なりそれぞれの持つ空孔の大きさに応じた、ユニークなイオンサイズ選択性を示す。これらのことから、この両方の部位を併せ持つ配位子はキレート部位のみを持つ配位子では見られないユニークな抽出能を持つことが期待される。本研究においては分子内にアザクラウンエーテルを有するアシルピラゾロン化合物を合成し、2価遷移金属イオン(Mn^<2+>,Co^<2+>,Ni^<2+>,Cu^<2+>,Zn^<2+>,Pb^<2+>)に対するその抽出・分離能を検討した。Cu^<2+>を除く全ての金属について半抽出pH値(pH_<1/2>)が、クラウンエーテルを持たない配位子に比べて低くなった。特にPb^<2+>に対しては顕著な抽出能の増大がみられCuを上回る高いものもあった。
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