研究課題/領域番号 |
13640683
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
渡部 省二 山口大学, 医学部, 教授 (30113020)
|
研究分担者 |
山城 安啓 山口大学, 医学部, 講師 (50243671)
山本 芳実 山口大学, 農学部, 教授 (40115514)
高橋 進 山口大学, 農学部, 教授 (90022665)
長谷川 宏幸 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (10092983)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | ミトコンドリア / プロテアーゼ / 遺伝子発現 / 副腎皮質 / タンパク分解 / GFP / ATP依存性プロテアーゼ / チオレドキシン / 活性酸素 |
研究概要 |
ホニュウ動物のミトコンドリアに存在するプロテアーゼはいくつか知られているが、プロセシング・プロテアーゼを除けば、ATP依存性プロテアーゼは唯一の良く研究されているプロテアーゼであると言ってよい。我々はこのプロテアーゼをウシ副腎皮質より精製し、その性質を調べた。本研究では、このプロテアーゼがペプチドまたはタンパク質により活性化されることを発見した。その活性化のメカニズムは酵素とATPの加水分解産物であるADPとの結合を弱め、ADPを酵素から遊離させることによることを明らかにした。続いて、この酵素のcDNA塩基配列を決定した。cDNAから翻訳されたアミノ酸配列では、この酵素は960アミノ酸からなるが、ミトコンドリアに存在している酵素プレ配列を除去されている可能性が高いので、ミトコンドリアから精製した成熟酵素のN末端を決定した。成熟酵素のN末端は不均一であり、Trp-69からAsn-73までのアミノ酸をN末端に持つタンパク分子の混合であった。したがってやく70アミノ酸からなるプレ配列をもつことが明らかとなった。このプレ配列はミトコンドリア移行シグナルの特徴をそなえていたが、たしかにミトコンドリア移行シグナルであることを確認するために、シグナル配列とクラゲの発光タンパクであるGFPとの融合タンパクを動物細胞で発現させた。発現誘導後約6時間で、GFPの蛍光が細胞質に顆粒状に観察され、ミトコンドリアに局在していると思われた。このことによりプレ配列が確かにミトコンドリア移行シグナルであることが確認され、同時に配列決定で見い出されたATGが確かに開始コドンであることが確認された。
|