研究課題/領域番号 |
13640688
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 龍夫 兵庫医大, 医学部, 助教授 (90068544)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | ロドプシン / G-蛋白 / ホスホリパーゼC / 蛋白間相互作用 / 光情報変換 / 視細胞 / 視覚 |
研究概要 |
1、分離したラブドーム膜から高塩濃度溶液で表在性蛋白を洗い出した後、1%Octylglucosideで抽出して、ロドプシンとG-蛋白を主成分とする蛋白溶液を得た。この溶液に精製したホスホリパーゼCを加え、緩衝液で希釈することにより、ロドプシン-G-蛋白-ホスホリパーゼC反応系を再構成した。[3H]-PIP2を基質にしてホスホリパーゼC活性を測定し、その活性は光とGTPにより促進されることを確認した。 2、低塩濃度および高塩濃度溶液で抽出された蛋白溶液を、イオン交換とゲル濾過クロマトで分画し、上記再構成反応系におよぼす効果を見た。ホスホリパーゼC活性を促進した2分画をさらに細分画した結果、1つは水溶性(細胞質)G-蛋白と同定された。もう一方の分画中の活性成分は未同定である。 3、上記再構成反応系に精製したロドプシンキナーゼを加えた系では、ATP存在下でホスホリパーゼC活性が抑制された。ホスホリパーゼC活性の変化を指標にして、リン酸化ロドプシンと相互作用する蛋白を検索したが、相当する分画は得られなかった。 4、抗ロドプシン抗体を用いた免疫沈降法により、リン酸化ロドプシンと結合する蛋白を検索したが、相当する蛋白を見出せなかった。 5、以上の結果から、現在未同定ではあるが、ロドプシン-G-蛋白-ホスホリパーゼC反応系を促進する蛋白が存在することが示唆された。リン酸化ロドプシンと結合するアレスチン様蛋白は存在せず、リン酸化のみでG-蛋白との相互作用が弱まる可能性が示唆された。
|