研究課題/領域番号 |
13650137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械工作・生産工学
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
松田 三知子 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (60239043)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 機械製品モデル / 循環型生産システム / 部品再利用 / 幾何品質表現 / 幾何公差 / 劣化状態予測 / 機構挙動シミュレーション / 多品種極少量生産 / 機構挙動シミュレーン / 逆生産システム |
研究概要 |
以下の方法で,幾何品質記述をもった機械製品モデルのコンピュータ上への構築法を提案し、この製品モデルを利用して製品の挙動から劣化状態を予測するシステムを構成した。さらに、製品モデルベースの機械部品の再利用支援環境の構成を提案した。 1.劣化状態を表現するために既存の幾何公差の概念を拡張し、部品形状の偏差や劣化による変形を表現するためのパラメータである「形状公差」表現と、幾何要素同士の接続関係を表す構造に対応する「幾何関係拘束」表現からなる「幾何品質表現」の枠組みを、製品モデル内に導入する方法を提案した。 2.異なる部品間の2つの幾何要素が接触した状態で相対運動をする部分に定義された幾何関係拘束に対して、「可動要素」表現を規定した。通常、ひとつの製品機能発現単位である「機構」は、複数の可動要素で構成されている。ひとつの機構に対してひとつの原因リストを生成し、このリストに、対応する機能要求に影響を与える機構の可動要素の組み合わせを列挙し、その挙動への影響を機構挙動シミュレーション用ソフトウェアを用いて算出し、リスト中に記述した。 3.製品の使用履歴から満たされていない機能を見つけ、その元の機構に対応する原因リストから、各可動要素の劣化状態を推定した。 4.幾何関係拘束に対して推定された変形を、可動要素を構成している各幾何要素の形状公差に配分し、各幾何要素の最大劣化量を予測した。 5.予測結果を部品の構成幾何要素の幾何品質記述として各部品モデルに付加した。 6.この部品モデルを素材ライブラリに登録し、新造の無垢な素形材のモデルと一度使用され再利用を待つ部品モデルの両方のモデルが、混在して登録できるように素材ライブラリを構成することにより、再利用される部品は以前に使用されていた製品種別とは無関係に別の製品でリユースすることを前提にした循環型生産システムを構成できることを示した。
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