研究概要 |
本研究では,組立/分解性を考慮した締結用スナップフィットの最適設計に関する研究を行い,以下のような成果を得た. (1)スナップフィットの設計法の体系化 平成13・14年度に行った本研究成果およびスナップフィットに関する国内外の研究成果をもとに,スナップフィットの設計法の体系化を図った.スナップフィットの体系化としては,スナップフィットの定義,材質,形状,分類(ロケータ,ロック),形状設計の要領(基底部での梁の厚さ,梁の長さ,挿入面の角度,締結保持面の深さ,締結保持面角度,先端での梁の厚さ,梁の幅,基底部の丸め半径),形状設計などについてまとめた. (2)スナップフィットの最適形状設計 組立/分解性を考慮した締結用スナップフィットの最適形状について,理論解析およびFEM解析を基に提案を行った.スナップフィット性能試験機を製作し,組立および分解に要する力および締結性能を測定し,実験によりその妥当性を検討した.その結果,組立/分解性および締結性能を両立させたものとして,梁部に空かを有するスナップフィット,および締結保持面に切り欠きを有するスナップフィットの設計法および最適形状を示した.
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