研究課題/領域番号 |
13650514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
小林 和夫 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10021586)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | PC連続はり / 軽量コンクリート / 普通コンクリート / 曲げ耐荷特性 / せん断耐荷特性 / 非線形解析 / 非線系解析 / プレストレス / 曲げモーメント再分配 / 終局曲げ耐力 |
研究概要 |
本研究では2スパンPC連続はりの載荷実験を行い、曲げ及びせん断耐荷特性を高性能軽量コンクリートと普通コンクリートで比較し、その定量化について検討した。本研究の主な結果は、以下のとおりである。 曲げ耐荷特性に関しては、(1)軽量コンクリートはり(以下に、Lはりと略記)は普通コンクリートはり(Nはり)に比べ部材剛性が小さい。(2)曲げひひ割れ発生以降の曲げモーメントの再分配挙動や中間支点断面の終局時の曲げモーメント再分配率はL、N両はりの間で明確な差はみられない、(3)コンクリートの圧縮強度が同等の場合、LはりはNはりとほぼ同等の終局曲げ耐力を有し、その耐力の算定には限界断面に塑性ヒンジの生成を仮定した極限解析法を適用できる、(4)本研究で提示した非線形解析法を適用することによってL、N両はりの初期状態から終局状態までの曲げ耐荷挙動をかなりよく定量化できる、等が示された。 せん断耐荷特性に関しては、PC構造のうち使用で曲げひび割れを許容するPRCはりを対象に検討し、(1)LはりはNはりに比べコンクリートの負担せん断耐力(V_c)が平均で約25%低下し、V_cに到達後の耐力低下が著しい、(2)適切なプレストレス効果評価とせん断耐力低減係数式を用いると、LはりのV_c値をかなりよく推定できる、(3)せん断ひび割れの発生後、Nはりのスターラップひずみはコンクリート標準示方書の設計せん断耐力式で部分安全係数をすべて1.0とした値に近いのに対し、Lはりでは規定値に設定した値に近い、(4)L、N両はりのせん断耐荷挙動は修正圧縮場理論でかなり定量化できる、(5)Lはりでも非線形解析で求めた鉄筋ひずみを基に上記示方書のひび割れ幅算定式から曲げひび割れ幅を算定できる、等が示された。
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