研究概要 |
(1)橋梁構造をインテリジェント化するため、構造内部に光ファイバーセンサー(FBG)およびひずみゲージを配置するとともに、橋梁に変位、加速度を測定できるセンサーを配置していずれもワイヤレスの遠隔操作によりデータを収得できることを実証した。 (2)免震橋梁は場合によって、長周期化して作用地震力を抑える設計をする。このとき大地震時に橋梁の上部工移動が遊間を上回ると胸壁と衝突する。落橋防止構造を備えていない場合には落橋にいたる場合も想定される。耐震安全性を確保するため、橋梁端部における緩衝材の配置の検討や、連続曲線橋に2方向完全免震のLRB(鉛プラグ入り免震支承、Lead Rubber Bearing)を配置した実橋設計などの検討を実施して、良い結果が得られた。 (3)GPSセンサーを用いた橋梁の健全度モニタリングを実証するため,歩道吊橋と連続桁橋にGPSセンサーを設置して,計測精度,障害物の影響などを検証した. (4)圧電アクチュエータを用いた橋梁構造の欠陥検出システムを開発した.圧電アクチュエータで構造を局部加振するとともに,その加速度応答を計測して,振動応答の変化から構造欠陥を検出でき,構造健全度モニタリングに応用できる. (5)携帯端末を活用した橋梁点検支援システムにより遠隔操作によるモニタリング技術を開発した.
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