• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

急勾配移動床水路における種々の流砂形態の統合理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 13650570
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水工水理学
研究機関九州大学

研究代表者

橋本 晴行  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70117216)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード掃流砂流 / 掃流状集合流動 / 土石流 / 浮流砂流 / 高濃度浮流砂流 / 泥流 / 2層構造モデル
研究概要

急勾配移動床水路における流砂形態は,河床材料として粗粒な粒子を用いると,水路勾配の増加とともに掃流砂流から掃流状集合流動を経て土石流へと遷移していく.一方,河床材料として細粒の非粘着性粒子を用いた場合には,水路勾配の増加とともに,低濃度の浮流砂流から高濃度の浮流砂流を経て,慣性力の卓越した高濃度の流れすなわち泥流に移行していく.
しかしながら,掃流状集合流動や高濃度浮流砂流など遷移領域の流れを中心に未解明な点が多く,ましてやそれらを含めた全ての流砂形態について流砂量を精度良く説明できる式は存在しないのが現状である.
本研究の目的は,以上の流砂形態について統合的な流砂理論を明らかにすることである.
まず,申請者らが泥流に対して提唱している粒子間力層と慣性力層とから成る2層構造モデルを全ての流砂形態に拡張して適用する.このモデルに基づき,粒子間力層厚,抵抗則,流砂量の評価式を導き,その理論計算の結果と,広範な条件下において得られた実験結果とを比較してモデルの適用性の検討を行う.
粒子間力層厚の評価式については,本モデルの無次元層厚の評価式が,掃流状集合流動や泥流のデータと良く一致することが分かる.
抵抗則については,掃流砂流のデータが,本モデルの理論計算の結果にうまく適合しなかったが,他の流砂形態のデータは理論計算にうまく適合していることが分かった.掃流砂流については,粒子間力層の速度とその厚さの評価が妥当ではなかったものと思われる.
最後に,無次元流砂量と無次元掃流力との関係について理論計算と実験との比較を行った.相対水深と粒子沈降速度・摩擦速度比をパラメータとして検討した.他の流砂量式は広範な条件下において得られた実験結果にあまり適合していないのに対して,本モデルの理論式は概ね実験結果に良く合うことが分かる.しかしながら,相対水深が200以上になると計算と実験とは合わないことが分かった.また,相対水深が15から35までの間では,輸送濃度が0.5以上になると計算と実験は合わないことが分かった.前者は河床材料が微細砂の場合であり,後者は典型的な土石流の場合である.

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 橋本晴行, 朴 埼〓, 田崎信忠: "急勾配移動床水路における種々の流砂形態に対する統合的流砂量式について"平成14年度砂防学会研究発表会概要集. 30-31 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋本晴行, 朴埼〓, 池松伸也: "急勾配移動床水路における統合的流砂量式について"第57回年次学術講演会講演概要集. 365-366 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋本晴行, 朴 埼〓, 池松伸也, 田崎信忠: "急勾配移動床水路における種々の流砂形態に対する統合的流砂量式"水工学論文集. 47. 571-576 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hashimoto, K.Park, S.Ikematsu and N.Tasaki: "A SEDIMENT DISCHARGE FORMULA FOR VARIOUS TYPES OF SEDIMENT TRANSPORT IN A STEEP OPEN CHANNEL"Annual Journal of Hydraulic Engineering, JSCE. Vol.47. 571-576 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hashimoto, K.Park and N.Tazsaki: "A SEDUNEBT DUSCGARGE FIRNYKA FIR VARUIYS TYPES OF SEDIMENT TRANSPORT IN A STEEP OPEN CHANNEL"JSECE Publication. No.35. 30-31 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hashimoto, K.Park and S.Ikematsu: "A SEDIMENT DISCHARGE FORMULA IN A STEEP OPEN CHANNEL"Proceedings of the 57th Annual Conference of the Japan Society of Civil Engineers. 2. 365-366 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋本晴行, 朴 埼〓, 田崎信忠: "急勾配移動床水路における種々の流砂形態に対する統合的流砂量式について"平成14年度砂防学会研究発表会概要集. 30-31 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本晴行, 朴 埼〓, 池松伸也: "急勾配移動床水路における統合的流砂量式について"第57回年次学術講演会講演概要集. 365-366 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本晴行, 朴 埼〓, 池松伸也, 田崎信忠: "急勾配移動床水路における種々の流砂形態に対する統合的流砂量式"水工学論文集. 第47巻. 571-576 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 田崎信忠, 橋本晴行 他3名: "急勾配移動床水路における高濃度浮流砂流の流砂量に関する研究"平成13年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. B-176-B-177 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi