• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

膜分離プロセスにおける膜モジュール破損時の衛生学的安全性の推移に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13650609
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 土木環境システム
研究機関木更津工業高等専門学校

研究代表者

高橋 克夫  木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (20005490)

研究分担者 大垣 眞一郎  東京大学, 大学院工学系研究科・都市工学専攻, 教授 (20005549)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード膜分離活性汚泥法 / 精密ろ過膜 / 中空糸膜 / 大腸菌ファージ / ふん便性大腸菌群 / 膜分離 / 糞便性大腸菌群
研究概要

膜分離活性汚泥法及び標準活性汚泥法における大腸菌ファージ及びふん便性大腸菌群の除去特性を調べた。使用した膜は中空糸MF膜で公称孔径は0.4μmである。RNAファージの平均除去率は膜分離活性汚泥法で5.01Log、標準活性汚泥法で2.59Logで、膜分離活性汚泥法の方が2.42Log大きかった。ふん便性大腸菌群の平均除去率は膜分離活性汚泥法で5.60Log、標準活性汚泥法では2.53Logであり、膜分離活性汚泥法の方が3.1Log大きかった。膜分離活性汚泥法により公称孔径よりも小さい大腸菌ファージに対しても阻止性能が高まることが確認された。膜分離活性汚泥法は標準活性汚泥法よりも細菌及びウイルスに対する微生物安全性に優れていることが示唆された。
中空糸膜の破断割合が約2%でのろ過実験から以下の結果を得た。実験開始前の濁度、ふん便性大腸菌群およびRNAファージはそれぞれ0.15NTU、1CFU/mL及び不検出であった。ろ過開始直後(5分後)における濁度、ふん便性大腸菌群およびRNAファージ濃度は8.53NTU、120CFU/mL、1.3PFU/mLに増加した。各指標ともろ過の経過とともに減少した。このことは膜破断が生じると一時的に安全性が低下することを示唆している。また、膜の破断を検出するために濁度の常時測定が効果的であることが分かった。
一方、大腸菌ファージQβを使用した破断実験から、正常膜と破断膜で除去率に2.3Logの差を得た。このことから、膜分離法では膜破断の検出と安全対策が必要であることが示された。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高橋克夫, 大垣眞一郎: "膜分離活性汚泥法の微生物的安全性の評価"第29回土木学会関東支部技術研究発表会. 29. 954-955 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋克夫, 大垣眞一郎: "膜分離活性汚泥法の糞便性大腸菌及びF特異大腸菌ファージの除去性能"第36回日本水環境学会年会講演集. 36. 276 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋克夫, 大垣眞一郎: "膜分離活性汚泥法の微生物的安全性の評価"第29回 土木学会関東支部技術研究発表会. 29. 954-955 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋克夫, 丸垣眞一郎: "膜分離活性汚泥法の糞便性大腸菌及びF特異大腸菌ファージの除去性能"第36回 日本水環境学会年会講演集. 36. 276 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi