研究課題/領域番号 |
13650639
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
嵩 英雄 工学院大学, 工学部, 教授 (00286668)
|
研究分担者 |
阿部 道彦 工学院大学, 工学部, 教授 (30327720)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 再生骨材 / 加熱すりもみ / 骨材品質 / モルタル付着率 / 高流動コンクリート / 単位水量 / 圧縮強度 / 耐久性 / コンクリート / 絶乾密度 / 静弾性係数 / 乾燥収縮 / 中性化 / 凍結融解 / 高品質再生骨材 / 副産微粉 / 調合 |
研究概要 |
加熱すりもみ方式の高品質再生骨材と各種の再生骨材の品質と再生骨材コンクリートの強度・耐久性および高品質再生骨材と再生骨材微粉の高流動コンクリートへの適用に関する実験研究を行い、以下の成果を得た。 (1)加熱すりもみ方式の再生粗骨材は、付着モルタルが少なく実積率が高く、JASS5の普通骨材の品質規定(絶乾密度2.5g/cm^3、吸水率3.0%)に適合する。 (2)比重選別方式の再生粗骨材はJASS5のただし書きによる緩和規定(絶乾密度2.4g/cm^3、吸水率4.0%)を満足するが、機械すりもみ方式の再生粗骨材はモルタル付着量が多く、密度・吸水率ともにJASS5の品質規定に不適合で、コンクリートの弾性係数の低下、乾燥収縮の増大、耐久性の低下を生ずる。 (3)JASS5の骨材規定に対応する再生粗骨材のモルタル付着率の限度は15%、緩和規定値に対応するモルタル付着率の限度は30%である。 (4)加熱すりもみ方式の再生粗骨材は、砕石起源であっても実積率が砂利と同程度まで改善され、コンクリートの強度・耐久性は砕石コンクリートと同等で、単位水量の低減、弾性係数の向上、乾燥収縮の低減効果があり、建築構造用コンクリートに適用できる。 (5)加熱すりもみ方式の再生粗骨材を用いた高流動コンクリートは、砕石より流動性が良好で単位水量、結合材量および高性能AE減水剤量が低減でき、乾燥収縮の低減、弾性係数の向上のほか、材料コストが節減する。 (6)加熱すりもみ法の再生骨材の副産微粉は、比表面積5000〜8000cm^2/gの微細な粉末で、高流動コンクリートの混和材に適用した場合、単位セメント量が低減できるが高性能減水剤量が増大する。強度への悪影響はなく、乾燥収縮が増大する傾向があるが、高炉スラグ微粉末との併用により、乾燥収縮の増大が抑制でき、高性能減水剤量も抑制可能である。
|