研究課題/領域番号 |
13650701
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
後藤 治 工学院大学, 工学部, 助教授 (50317343)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 保存 / ナショナル・トラスト / 近代 / 別荘 / N.P.O. / ナショナルトラスト |
研究概要 |
神奈川県の湘南・小田原・箱根地区において、別荘建築の残存情況を調査した。調査は、文献による既往研究の調査、市町の担当者及び市民団体からのヒアリング調査、現地調査からなる。調査の結果、158戸の別荘建築が現存することを確認できた。ヒアリング調査では、別荘建築の保存・活用に対する取り組みの現状についても確認した。その結果、市町によって取り組みに大きな差があることが判明した。 小田原市の国府津・前川地区についてはとくに、別荘建築の残存状況に関する詳細調査を実施した。この結果、上記の数に含まれない別荘建築が相当数あることが明らかとなった。また、既にその多くが失われていることや、現存するものも存続が危ぶまれる状況にあることが判明した。 イギリスのザ・ナショナルトラストによるカントリーハウス及びマナーハウスの保存・活用について、文献調査、現地調査、管理者に対するヒアリング及びアンケート調査を行った。文献調査では、物件の所在地や、宿泊施設としての活用が、会員の居住地と関係して決定されていることが明らかとなった。現地調査は、ザ・ナショナルトラストが所有するカントリーハウス、マナーハウス7箇所について行い、ヒアリング及びアンケートは、この施設の管理者から行った。その結果、施設の商業的な利用が見学者の確保に関係していること、商業的な利用に供する施設には、附属建物や新築建物があてられ、母屋は保存公開が中心であることが判明した。さらに、見学・公開の中心的な役割は、庭園が担っていることが判明した。
|