研究課題/領域番号 |
13650757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮原 一哉 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (70011096)
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研究分担者 |
青山 春男 日本金属工業株式会社, 新素材研究部, 主任研究員
篠田 剛 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (10023269)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 振動減衰能 / εマルテンサイ相 / Fe-Cr-Mn合金 / 内部摩擦 / 相組織 / εマルテンサイト相 / εマルテンサイト / Fe-Al-Mn系合金 |
研究概要 |
本研究により、Fe-5〜12%Cr-6〜30%Mn-0〜4%Co合金の減衰能に対する(イ)Cr, Mn, Co, N等の合金元素、(ロ)熱加工処理、及び、(ハ)微細相組織等の各因子の影響を解明すると共に、高強度高減衰能特性を有するFe-Cr-Mn-Co合金を開発した。以下にその結果について簡単に記述する。 (1)Fe-5〜12%Cr-6〜30%Mn合金の1100℃、1hrの溶体化処理後水冷した材料につき、室温にて15〜50%の冷間圧延した材料では、Fe-12%Cr-22%Mn合金において最も高い減衰能が得られた。減衰能に対するα及びα'相(bcc及びbct)、γ相(fcc)及びε相(hcp)の影響を調べた結果、α相(α'相を含む)及びγ相は減衰能を高める効果はなく、ε相のみ減衰能を非常に高める効果があることが明らかになった。 (2)Fe-12%Cr-22%Mn合金に対し2〜4%Coを添加することにより、減衰能は更に増加し、4%Co添加により本合金系で最大の減衰能を示した。 (3)Fe-12%Cr-22%Mn-0〜4%Co合金に対し0〜230℃の範囲で冷間圧延し減衰能を測定した結果、87℃での圧延、またその後の-50℃でのサブゼロ処理により最も高い減衰能(Q^<-1>:9x10^<-3>,5x10^<-6>の歪振幅において)を示した。その際ε相量も最大であった。 (4)同合金を工作機械のシャンク材に適用し、優れた性能を発揮することも明らかになった。
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