研究課題/領域番号 |
13650870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
早川 慎二郎 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80222222)
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研究分担者 |
西山 文隆 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00164616)
育田 夏樹 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00274118)
廣川 健 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30116652)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 蛍光X線 / マイクロビーム / 微小液滴 / 検出限界 / 微量分析 / 放射光 / 蛍光X線分析 / 微小液滴0 |
研究概要 |
放射光マイクロビームによる蛍光X線分析の感度を評価するためにポリプロピレン膜(6μm厚)上にCuを1.2nm蒸着した試料について蛍光X線分析を行った。測定に使用したX線分光顕微鏡は研究代表者が開発した装置であり、試料観察に用いる光学顕微鏡を利用して試料表面を一定に保つ事で常にバックグラウンドを低減した最適な条件での測定が実現した。バックグラウンドの3σで与えられる検出限界は50agであり、5×10^5個のCu原子に相当する。世界的にも同様な試みは行われているが、これほど低い検出限界は世界的にみてもトップレベルのデータである。 また微小液滴の生成法としてピエゾ制御による液滴生成装置、を利用した。バックグラウンドの少ないポリプロピレン膜上に液滴を滴下し、シアノアクリレート蒸気により固定化した液滴や乾燥痕について測定を行った。液滴生成装置と自動XYステージを組み合わせた装置を構築し、30pl程度までの液滴を任意並びで配列させる事が可能となった。しかしながら基板が親水性の場合、疎水性の場合、それぞれについて滴下痕が広がってしまう現象や滴下位置から液滴が逃げる現象なども観測された。また、シアノアクリレートでの固定化についても標準溶液を用いて作成した液滴について実測される信号強度は理論値より低い傾向にあった。これはシアノアクリレートと水分により形成された液滴表面の薄皮での信号強度の減衰が予想よりも大きい事に起因していると考えられる。
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