研究課題/領域番号 |
13650931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 近畿大学 (2002) 東京工業大学 (2001) |
研究代表者 |
須藤 篤 近畿大学, 分子工学研究所, 講師 (20293053)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ケテン / アルデヒド / 交互共重合 / リビング重合 / ポリエステル / 立体選択的重合 / 光学活性ポリエステル / アニオン重合 / エナンチオ選択 / 光学活性ビスオキサゾリン配位子 / ケラン / 相対立体配置 |
研究概要 |
エチルフェニルケテンと種々の置換ベンズアルデヒドのアニオン交互共重合がリビング的に進行することを見出した。開始剤としてはブチルリチウム、溶媒としてはテトラヒドロフランが最適であり、さらに添加剤として塩化リチウムを用いることが極めて効果的であった。これによって、分子量の制御されたポリエステルを定量的に得ることに成功した。この重合はベンズアルデヒドの置換基がメトキシ基、アリルオキシ基などの種々のアルコキシ基の場合に適用可能である。 さらに、シリル保護されたフェノール性水酸基を有するベンズアルデヒドのリビングアニオン交互共重合に成功し、得られたポリマーの側鎖のシリル基を脱保護することにより、側鎖にフェノール基を有するポリエステルの精密合成に成功した。 また、重合を立体選択的に行うことにも成功した。得られるポリエステルの繰り返し単位中には連続する2つの不斉点があるが、その相対立体配置が重合に用いる溶媒および添加剤によって変化することが明らかとなった。これらの相対立体配置は、ポリエステルを繰り返し単位まで還元的に分解し、その生成物の誘導体のX線結晶構造解析によって決定した。さらに立体によってポリエステルの種々の物性、すなわち熱分解性、密度などを制御できることがわかった。また、添加剤として光学活性配位子を用いることにより、光学活性ポリエステルを得ることに成功した。光学活性の評価は、ポリマーの旋光度測定や、ポリマーの還元分解物の誘導体を光学活性カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによって分析することにより行った。
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