研究概要 |
1)日本の山地における森林と表土の荒廃・再生の空間分布・時間分布を侵食現象から説明できる概念モデルを作成し,ハゲ山モデルと名付けた。 2)モデルを構成する4構成域について,森林表土の荒廃過程と回復過程を侵食現象から分析し,同時に資料にもとづいて森林荒廃面積と表土荒廃面積の時代変化を過去300年間について推定した。 3)ハゲ山モデルをもとにして,土砂災害と洪水災害の相互関係の時代変化を考察し,4時代に区分して,それら時代の土砂・洪水災害の特徴を分析した。それをもとにして,現在から将来の治山砂防技術のあり方について考察した。 4)土砂災害防止対策としての治山砂防について,技術システムの面から考察を加え,一般工業技術との相異,システムの特徴などを明らかにした。
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