研究課題/領域番号 |
13660165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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研究分担者 |
浅田 茂裕 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40272273)
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 木材 / 有用性 / ものづくり / 教育 / 教材 / データベース / 音響的性質 / 感性評価 / 基礎的性質 / 顕微鏡写真 / 教具 / 音響特性 |
研究概要 |
木材の性質をわかりやすく説明する教材を開発することを研究の目的とする。研究では3つの教材を開発した。一つは、木材が水分を吸収および放出することによって寸法が変化する性質を利用した、笑い顔・泣き顔教材と水飲み鳥教材であった。この教材を小学生に示した結果、高い評価を得た。 二つは、木材が楽器用材等に多く用いられていることに注目し、音響に関する基本的な性質を検討した。具体的には10種類の木材を打撃したとき発する音の音圧レベルを騒音計で測定し、また音の成分をFFTアナライザーによって周波数分析を行った。その結果、ヒノキ材、レッドラワン材、メープル材で高い音圧レベルを示した。周波数分析では、多くの木材で約2,000Hz付近でピーク値が観察された。次に、同じ10種類の木材試験材を50名の被験者に打撃させたときの感性評価を行った。計器による物理量と人による感覚量を組み合わせて総合的な指標を求めた結果、レッドラワン材とメープル材が高い評価を示した。この結果を踏まえて、音響教材を製作するために、2つの種種を発音体の教材用材料として採用した。発音体の形状によって、発する音に著しく差が生じた。共同学習で大きさの異なる発音体を複数個作ることによって、製作物で演奏活動ができ、高い教育効果があることを明らかにした。 三つは、国内産の木材を中心に、樹種別の木材顕微鏡写真、切削面の顕微鏡写真等をコンピュータに入力してデータベース化し、必要なときに検索し入手できるシステムを構築した。これを用いて中学校技術の時間に授業実践を行い、教材として高い評価を受けた。データベースを木材加工の授業で利用することによって、中学生はものづくりの過程で木材の知識を定着することが明らかとなり、教育的効果が確認できた。 ものづくり教育を推進するためには、木材の諸性質を一般消費者に強く印象づける必要があり、これには講演会、公開講座、展示会等を通じて社会に広く働きかける必要があり、これらの行事に本研究で開発した教材は有効であると言える。
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