研究課題/領域番号 |
13660184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
及川 信 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (10175234)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | トラフグ / 共食い / 初期生活史 / 仔稚魚 / 酸素消費量 / 代謝スケーリング / 鰓 / 偽鰓 / 仔魚 / 稚魚 / 遊泳型 / 種苗生産 / 鰓(えら) / 偽鰓(ぎさい) / 視覚 / 同調的形態形成 / 体サイズ |
研究概要 |
生活史初期におけるトラフグの単位体重当り酸素消費量M/Wと体重Wの間にはM/W=a_iW^<b-1>の関係があり、体重0.0014-0.0076gでM/W=4.33W^<-0.16>,0.0098,-0.12gでM/W=5.72W^<-0.16>、0.13-3.0gでM/W=7.23W^<-0.16>であった。すなわち、b-1の値を変えることなく、体重0.01gと0.1g付近でa_i値が上昇した。共食い行動が顕著に観察されたのはa値が上昇する0.01g前後と0.1g前後で、成長が中程度の個体がこれらの体重を超えたあたりで日間死亡率はピークに達した。生活史の初期には鰓は未分化であった。鰓弁上の二次鰓弁は最初に0.7mg(3日齢)の仔魚で第二鰓弓後側と第三鰓弓前側の鰓弁に生じた。その後、第一鰓弓後側と第二鰓弓前側、第三鰓弓後側の順に生じた。最後に6.2mgの仔魚で第一鰓弓前側の鰓弁と偽鰓に二次鰓弁が生じ、稚魚期に移行した8mgの個体において鰓と偽鰓は完成していた。単位体重当り鰓面積A_G/W(mm^2/g)と体重W(g)の関係は、0.7-2mgではA_G/W=3.66×10^<10>W^<2.930>、2-7mgでは91800W^<0.919>に従い体重増大に伴い急増し、7-40mgでは909W^<0.008>に従い体重に拘らずほぼ一定で、その後120mgまで3280W^<0.403>に従い再び増大した。眼の脈絡膜には、第一鰓弓で酸素化された血液が偽鰓を通過した後に供給されるので、第一鰓弓の鰓と偽鰓の完成は視覚の発達と密接に関係していると考えられる。最初の共食い行動を開始する魚の体重はおよそ8mgで、この体重では鰓と偽鰓は完成した直後であった。2回目の共食い行動を開始する魚の体重はおよそ100mgであり、この体重付近までA_G/Wは増大した。以上の結果は、鰓と偽鰓が酸素消費量の上昇と共食い行動に同調して発達していることを示唆する。
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