研究課題/領域番号 |
13660195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
澤田 好史 近畿大学, 水産研究所, 助教授 (80319764)
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研究分担者 |
熊井 英水 近畿大学, 水産研究所, 教授 (60088656)
村田 修 近畿大学, 水産研究所, 教授 (70088657)
宮下 盛 近畿大学, 水産研究所, 教授 (80088658)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | クロマグロ / 初期成長 / 初期発育 / 仔稚魚 / 形態発育 / 核酸比 / 完全養殖 / マサバ / 発育 / 鰾 / 初期減耗 / 疾病 / タンパク質合成能 |
研究概要 |
サバ科魚類にはマグロ、カツオ、サバ等、漁獲漁業と養殖の重要対象種が含まれる。このうちクロマグロとマサバは同じサバ科に属するが、非常に異なる形態・生理・生態学的特徴を有すると予測される。しかしながらこれまでの両種の形態・生理・生態学的情報は限定されている。 本研究の成果は次の3つの内容からなる。1つは、太平洋クロマグロの初期発育と初期成長に関する研究であり、2つめは太平洋クロマグロとマサバ仔稚魚の速い成長・発育のメカニズムとして重要な核酸比とタンパク質含量の発育変化、3つめは初期発育・初期成長に関して得られた知見を応用しての飼育技術向上と完全養殖達成における研究である。本研究は、産業規模の養殖場を有する近畿大学研究所の研究環境を最大限に活かして行われ、その成果は種苗生産技術向上を通じてクロマグロとマサバの完全養殖達成に貢献するものとして得られた。 3つの研究内容の具体的な成果は以下の通りである。 1.太平洋クロマグロの初期発育と初期成長に関する研究 太平洋クロマグロの仔魚期から稚魚期にかけての形態発育を明らかにした。それには、この期間の絶対成長、相対成長、色素分布、頭部の棘の消長、鱗形成が含まれる。その結果、これまで知られていなかったクロマグロ仔稚魚の早い成長・発育の様相が明らかになるとともに、形態発育の諸様相が明らかとなった。 2.太平洋クロマグロとマサバ仔稚魚の速い成長・発育のメカニズムとして重要な核酸比とタンパク質含量の発育変化 太平洋クロマグロとマサバの仔稚魚期のRNA、DNA、タンパク質含量を個体別に明らかにした。これを解析し、両種のタンパク質合成・蓄積の様相とその飼育水温による違いを明らかにした。 3.初期発育・初期成長に関して得られた知見を応用しての飼育技術向上と完全養殖達成における研究 初期成長・発育研究で得られた知見を応用し、太平洋クロマグロとマサバの完全養殖を達成した。
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