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有機畜産物アグリフードシステムに関する研究―日本とEUとの比較

研究課題

研究課題/領域番号 13660228
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 農業経済学
研究機関日本獣医畜産大学

研究代表者

永松 美希  日本獣医畜産大学, 応用生命科学部, 講師 (80318568)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード有機農業 / 有機畜産 / アニマルウェルフェア / EU有機農業規則 / 農業環境政策 / アグリフードシステム / 戦略 / コーデックス / EU共通農業政策 / アグリフードシステム論 / 有機認証 / 農家直販 / シープドローブ有機農場 / BSE / リスクアナリシス / トレーサビリティ / 直接支払政策
研究概要

EUでアグリフードシステム論研究が進展している背景には、第一に消費者の食品に対する要求が、高度化・多様化している点、第2にアグリフードチェーンにおけるコスト削減、第3に生産から消費までの全段階での一貫した品質管理の必要性がある。アグリフードチェーンを形成することで、現在、食品業界にもっとも必要とされる食品安全管理システム構築の条件が成立するのである。
有機食品がアグリフードチェーンの所産であるとの研究は、これまであまり行われてこなかったが、FAOもアグリフードチェーンにおけるトレーサビリティの確保できる食品安全管理システムのもっともよくなされている部門は有機農業であると評価しているように、アグリフードシステム論の実証的研究の成果は、有機食品がアグリフードシステムの将来進むべき重要な方向として位置づけている。
特に、畜産物はEU市民にとって欠かせない食品であり、有機畜産物アグリフードチェーンの開発はEU食品業界にとって戦略的にも重要な位置を占めるようになってきており、有機畜産物も徐々に生産量が増加しつつある。有機畜産物は単に安全な食品であるという意味を持つだけでなく、アニマルウェルフェアの思想を実践していることがきわめて重要な位置を占める。イギリスでは市民団体によるスーパーマーケットのアニマルウェルフェアに対する対応等の調査も行われている。EU内ではイギリスがアニマルウェルフェアの最も進んだ国であるが、他のEU諸国もその方向に進みつつある。今年度の研究を通してその方向性が明確となり、アニマルウェルフェアのモデル的農場も登場しつつあることもが明らかとなった。
これまで日本では有機畜産に関しては、ほとんど不可能と考えられてきたが、できる限り有機基準に近い畜産物やすでに有機畜産認証を取得した農業者が出現するなど、新しい段階に入ったと見ることができる。
今後もEUと日本の比較研究を継続していくこととする。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (25件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (25件)

  • [文献書誌] 永松美希, 松木洋一: "欧米と日本のオーガニックミルクの現状と展望(12)-タカナシ乳業と大地牧場の提携による日本初認証有機牛乳の生産"畜産の研究. 58. 351-354 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永松美希: "日本型有機畜産の可能性"畜産の情報-国内編-. 169. 28-33 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永松美希, 松木洋一: "EUにおける有機畜産の動向-工業的畜産から家畜の健康・福祉重視へ"農業. 1438. 239-243 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永松美希: "ヨーロッパの環境保全型畜産からみえてくるもの"技術と普及. 38. 32-33 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松木洋一, 永松美希編著: "日本とEUの有機畜産-ファームアニマルウェルフェアの実際-"農文協. 305 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu, Yoichi MATSUKI: "New Approach of Safety Food Economics"Kluwer Academic Publishers. 134 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永松美希(分担): "日本農業年報No.2"農林統計協会. 276 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu, Yoichi Matsuki: "Organic Livestock Farming in Japan and EU"Rural Culture Association. 1-305 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu: "An aged and/or Female Farmers Driven Chain Supported by agricultural cooperative : Agricultural Cooperative"Association of Agriculture and Foresty Sstatistics, Annual Report of Farm Management. Vol.2. 94-104 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu, Yoichi Matsuki: "Food Safety and Security system in Agri-Food Chains in Japan"New Approach of Safety Food Economics (Kluwer Academic Publishers). 129-132 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu, Yoichi Matsuki: "Issues of Organic Livestock Farming in Japan and Livestock Farming"Trend of Livestock Farming, Trend Of Japane Agriculture (Association of Agriculture and Foresty Sstatistics). Vol136. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu, Yoichi Matsu: "Issues of Organicmilk in Japan and EU(12)"Sustainable Livestock Production and Human Welfare (Yokendo Ltd). Vol.58. 351-354 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu: "The Possibility of Japanese-Type Organic Livestock Farming"Meet & Egg, Dairy Products (ALIC). No.169. 28 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu: "Trend of livestock farming in EU"Journal of Agriculture Society of Japan (Agriculture Society of Japan). No.1438. 65-69 (2003)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miki Nagamatsu: "Sustainable Livestock farming in Europe"Monthly Journal of Agriculture & Extension (Agriculture & Extension association). Vol.38. 32-33 (2001)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永松美希: "EUの有機牛乳アグリフードシステムに関する研究"博士論文. 1-135 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 永松美希: "日本型有機畜産の可能性"畜産の情報. 169号. 28-33 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 永松美希, 松木洋一: "日本と欧米のオーガニックミルクの現状と展望(12)"畜産の研究. 第58巻第3号. 351-354 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 松木洋一, 永松美希: "日本とEUの有機畜産-ファームアニマルウェルフェアの実際-"農山漁村文化協会. 305 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 永松美希, 松本洋一: "EUにおける有機畜産の動向-工業的畜産から家畜の健康・福祉重視へ-"農業. 1438. 65-69 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 松木洋一, 永松美希: "欧米と日本のオーガニックミルクの現状と展望(11)-スイス-"畜産の研究. 55巻1号. 38-42 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 永松美希: "ヨーロッパの環境保全型畜産"技術と普及. Vol.38. 32-33 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 松木洋一, 永松美希: "家畜の福祉を考えるEUの有機畜産"週刊 金曜日. No.385. 38-39 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 農政ジャーナリストの会編: "揺れる畜産の進路・日本農業の動き136 「世界の有機畜産と日本畜産の課題」(松木洋一・永松美希)"農林統計協会. 158(72-96) (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 金沢夏樹編集代表: "日本農業経営年報No.2「家族経営の底力」 『「高齢者農業専従経営」が支える地域農業-群馬県JA甘楽富岡』"農林統計協会. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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