• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有明海沿岸域排水樋門前面の澪筋維持手法開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13660246
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関佐賀大学

研究代表者

加藤 治  佐賀大学, 農学部, 教授 (40038295)

研究分担者 瀬口 昌洋  , 教授 (20093974)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード有明粘土 / 自重圧密 / 澪筋 / 含水比 / 限界巻き上げ流速 / 噴流理論 / フラッシュ水 / スクリュー / 干潟排水 / フラッシュ / 限界流速 / 排水樋門
研究概要

有明海湾奥部の干拓地に設置されている排水樋門前面の澪筋を確保するために、フラッシュ水による底泥の除去、漁船等のスクリューによる底泥巻き上げによる底泥除去が有効な方法と考えられる。澪筋維持施設の基礎資料として、底泥の堆積メカニズムを現地で調査し、自重圧密による底泥の限界巻き上げ流速の特性、スクリューによる底泥の巻き上げ特性を実験的に解析した。佐賀県七浦干拓排水樋門前面での調査の結果、澪部において樋門からの排水がない場合、5cm/day程度の堆積がみられる。上げ潮時には20cm/1潮の堆積があるが、停潮時に自重圧密により含水比が減少して、せん断強度が増加する。下げ潮時に堆積土のほとんどは沖合に運搬されるが、せん断力の増加で一部は流動できず、約2.5cm/1潮残留するものと考えられる。台風来襲による堆積は、100cmにも及ぶ結果が観測された。
円形回転水槽に現地の有明粘土と海水を入れて実験した結果、有明粘土の自重圧密開始から72時間後までの含水比、せん断強度及び限界巻き上げ流速の経時変化を明らかにすることが出来た。さらに、底面からの深さ方向の含水比鉛直分布の経時変化が明らかにすることができた。実験開始時の底泥の含水比900%程度であるが、底面から10cmの深さの地点で、6時間後540%、72時間後300%まで圧密が進行する。これにより底面附近でのせん断力も増加し、限界巻き上げ流速が増大する。650%の含水比で限界巻き上げ流速は40cm/sであるが、400%で90cm/sとなることが明らかとなった。
スクリューによる流れ特性は、噴流理論でよく表すことが出来、底面に作用する流れ特性を明らかにすることが出来た。スクリューからの流速は距離の-1乗で減衰し、流芯からの底面上の広がりはガウス分布に従うことが明らかとなった。
これらの結果が、澪筋維持施設の設計に役立つものと期待している。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi