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フィチン態リン酸を低くし、有効態リン酸を高めた飼料作物の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13660268
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 畜産学・草地学
研究機関広島大学

研究代表者

実岡 寛文  広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 助教授 (70162518)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードフィチン酸 / トウモロコシ / ダイズ / ソルガム / エンバク / myo-inositol 1 phospahte synthase / フィチン / 環境汚染 / myo-inositol1 phosphate synthase / リン酸 / 資料作物
研究概要

家畜の飼料原料には多量の植物性穀実が使用されている。そのリン酸濃度は乾物当たり0.4〜1.0%で,その多くがフィチン態リン酸の形で貯蔵されている。このフィチン態リン酸は,豚や鶏などの非反芻家畜には消化分解できないために大量のリン酸が家畜排泄物として環境中に排泄されている。家畜におけるリン酸の吸収効率を高めるためには,家畜に吸収利用されやすいリン酸の形態にすることも一つの方法である。そこで,家畜飼料の原料として多く用いられているソルガム,トウモロコシおよびダイズについて子実の全リン酸とフィチン態リン濃度の品種間差を調査した結果,穀実の全リン酸に対するフィチン酸濃度の割合はソルガム496品種では83〜47%,またトウモロコシ188品種では63%〜97%,さらに,ダイズ140品種では43〜80%であった。このことから,一部の品種を育種材料に用いることによってフィチン態リン酸割合が低く,フィチン態リン酸割合の低い品種の育成が可能であることが示唆された。また,フィチン酸の蓄積は,リン酸施肥量により影響を受け,さらに子実成熟過程,特に子実成熟後半でその蓄積が大きくなることを明らかにした。フィチン態リン酸合成の初発酵素であるmyo-inositol 1 phospahte synthase(MIPS)の遺伝子をエンバクより単離した。エンバクの開花後1週間目の未熟種子と開花1ヶ月後の未熟種子から,mRNAを精製し,これを鋳型として逆転写反応(RT-PCR)を行い,エンバクMIPS遺伝子をクローニングし,塩基配列を決定した(DDBJ : ABO59557)。このMIPS mRNAの発現状況を解析し,MIPS遺伝子は,開花日より誘導されることを明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Saneoka H.: "Plant Growth and Phytic Acid Accumulation in Grain as Affected by Phosphorus Application in Maize (Zea mays L.)"Grassland science. 48巻(印刷中). (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Saneoka H.: "Plant Growth and Physic Acid Accumulation in Grain as Affected by Phosphorus Application in Maize (Zea mays L.)"Grassland science. 48, (in press). (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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